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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで

法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで 石川 智健

「BAR Lawful」を舞台に繰り広げる弁護士の物語
です。
ある問題を抱えた主人公の中野奈々は、偶然入った
「BAR Lawful」でバーテンダーもしている弁護士の
相楽圭と出会います。
この出会いから何となく流れで相楽の助手として働
くこととなった奈々、自分の問題を抱えながらも、
「BAR Lawful」の弁護士、相楽を訪れる様々な客の
依頼を手伝いながら自身も成長していく姿と、法廷
では争わない法定外弁護士の姿を短編連作で描いた
作品です。
ストーリーも分かりやすく法律の難しい用語もさらっ
と解説されていて推理小説のような感じです。
身近に起こるトラブルを題材にあっという間に読め
てしまいます。
読んで面白く、しかもためになる作品です。



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ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係

ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係 濱 嘉之

ヒトイチシリーズ第三弾です。
警視庁人事一課監察係の榎本係長が活躍する警察の
警察、警察の不祥事を取り締まる警察官の敵でもあ
る監察の物語です。
今回は、短編連作になっていて一つ一つの物語はコ
ンパクトにまとまっていて読みやすいです。
警察関係者が起こした自動車事故から思わぬ展開に、
公安も巻き込んだ大事件に発展したり、同じ公安で
も、着任したどうしようもないキャリア課長の不正、
ラストは警視庁内に設置された相談窓口にもたらさ
れた署長の部下に対する限度を超えたパワハラ問題、
警察組織という特殊な仕事だから起こりうる問題も
あれば、どこの企業でも存在する問題、結果として
必ずその監督責任が上司などに及んでいきます。
不祥事の責任の取り方、榎本の正義感が今回も際立
つ物語になっています。


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「電脳マジョガリ」狩り

「電脳マジョガリ」狩り 向井 湘吾

ちょうど、グリー株式会社の小木曽健さんの記事を
Yahoo!で読んだ後にこの作品を読んだので怖くなり
ました。
ネット炎上で「人生無駄にしない」ために 年300回講演、プロの教え たった一枚 の写真で伝える防止法

ネットリンチ、匿名で報道されてもネットの社会で
は総攻撃で名前を探し当てて晒される、それがたと
え無実、えん罪であっても。
徹底的に個人情報は調べられ晒される。
ネットの恐ろしさと現実、防衛方法はあるのか、
リアルな物語です。
「魔女狩り板」に名前が載れば瞬く間に個人情報が
出てしまう、ネットリンチを楽しむ輩、その中でも
首謀者とされる4人をターゲットに香織、シン、
そして強引に仲間に入れられた翼が立ち向かいます。
実名報道されない犯罪者や匿名のネットユーザー、
悪い奴を世間に晒して何が悪いという悪の連鎖、
ネットに載せれば生涯その名前は残ります。悪の
連鎖、「魔女狩り板」の中枢にいるのは何者なのか、
目的は何なのか。これでもかというくらい展開が
目まぐるしく変わっていくので、ラストは唖然とし
てしまいます。そこまでの結末とは、と思いつつ、
ネットの世界はこんなもんだとも納得でした。
とても面白かったです。


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総選挙ホテル

総選挙ホテル 桂 望実

桂望実氏の最新作です。毎回感心してしまうのです
が、ジャンルの異なる作品をどんどん出してます、
しかも面白い、凄いですね。

今回は、経営の傾いた中堅ホテルを大学の社会心理
学を教えている元山教授に託されることから物語は
始まります。

ホテルというサービス業のいわばデパートを舞台に
した壮大な物語、社長の元山はまず、総選挙を実施
することにします。従業員が従業員を選ぶ、反発を
招くも、元山は次の手を考えます。経営の傾いたホ
テルにはリストラも必要、そして適所適材、様々な
担当が登場し物語を盛り上げます。

人間、自分が思う自分に合う仕事と、他人から見た
その人にあった仕事、ピッタリ合う人もいれば、そ
うでない人も。新しい職場で頑張る人、頑張らない
人、リストラされて逆恨みする人、みんな書かれて
います。

学者社長の思いつきで振り回される従業員達にも次
第に変化が現れます。こういう立て直しの仕方もあ
る、そういえば県庁の星も著者の作品でした。
読んでいて楽しくなる作品です。今回も面白かった
です。


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サマーキャンプ 潜入捜査官・高階紗香の慟哭

サマーキャンプ 潜入捜査官・高階紗香の慟哭 新宮 広明

主人公の警視庁捜査一課の潜入捜査官、高階紗香が
新興宗教の施設に潜入し、連続で起こり事故死とし
て処理された事件の真相を探る物語です。

集団心理とは、こういうものかと考えさせられる、
気づかされます。
教祖にも秘密が、連続して亡くなった彼らの共通点、
トラップが幾度となく仕掛けられていて読み手を飽き
させません。

個人的には最初の段階で何となく犯人や背景がピンと
きてしまいますが、ラストまで気が抜けない展開が面
白いです。しかし、動機と真相、その描写が何とも言
葉を失ってしまいます。
いろいろな意味で社会に訴えている物語です。


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プロフィール

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男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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