アンダーカバー 秘密調査 真保 裕一
なぜかITの若手起業家を主人公にした作品は、
Tシャツにジーパンとホリエモンを連想させる
感じが多いのはなぜでしょう。
この作品でも、何となくそれを連想させる感じの
主人公、戸鹿野智貴28歳です。
カリスマ経営者と言われ久しぶりの休暇で、
女と2人で訪れたフィリピンという国で、麻薬の
密輸の疑いで逮捕、同伴の女性は罪を認め早々に
帰国、その後自殺、戸鹿野は否認し続け、結果、
懲役25年。
刑務所から始まる戸鹿野の復習劇、まずは自分を
嵌めた連中を探しだしえん罪を勝ち取り容疑を晴
らすこと。
そして自分はなぜ嵌められたのか、誰が何のために。
とんでもない世界規模の物語が始まります。
一方で、麻薬捜査を手がけるユーロポールに出向
中のジャッド・ウォーカー、マフィア幹部の惨殺
事件からたどり着くのか日本、そしてアメリカ。
2つの物語が1つになり、アメリカでの勝負が始
まります。
あまりにも異なる2つの物語に戸惑いながら読み
続けるとだんだん共通点が見つかり最後はとんで
もない結末へ導かれていきます。
よくわからないままに読み進めるので、どうして
も雑に読んでしまい後半で後悔するという感じで、
もう一度読み直すかといえばそこまでという中途
半端な気持ちで何だかもったいない感が残った作
品でした。
[0回]