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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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星星の火

星星の火 福田 和代

なかなかリアルな物語です。
舞台は東京池袋、竜生九子という組織、
在日中国人の闇組織です。
違法パチスロ店の摘発に始まった事件は、
通訳捜査官の城正臣の妻と子供が拉致される
展開に発展します。
警視庁保安課の上月千里の班が犯人を追います。
中国人社会の常識、故郷のネットワークと組織力、
暴力という力だけで上下関係を決める竜生九子、
日本で起こった事件なのに日本の犯罪なのかと
目を疑う残虐さ、それにリアルな展開が不気味さと
スリルを感じる新しいタイプの小説かもしれません。
早さと終わりの見えない展開が一気に読み進める
原動力になります。
とても面白い作品でした。

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アンダーカバー 秘密調査

アンダーカバー 秘密調査 真保 裕一

なぜかITの若手起業家を主人公にした作品は、
Tシャツにジーパンとホリエモンを連想させる
感じが多いのはなぜでしょう。
この作品でも、何となくそれを連想させる感じの
主人公、戸鹿野智貴28歳です。
カリスマ経営者と言われ久しぶりの休暇で、
女と2人で訪れたフィリピンという国で、麻薬の
密輸の疑いで逮捕、同伴の女性は罪を認め早々に
帰国、その後自殺、戸鹿野は否認し続け、結果、
懲役25年。
刑務所から始まる戸鹿野の復習劇、まずは自分を
嵌めた連中を探しだしえん罪を勝ち取り容疑を晴
らすこと。
そして自分はなぜ嵌められたのか、誰が何のために。
とんでもない世界規模の物語が始まります。
一方で、麻薬捜査を手がけるユーロポールに出向
中のジャッド・ウォーカー、マフィア幹部の惨殺
事件からたどり着くのか日本、そしてアメリカ。
2つの物語が1つになり、アメリカでの勝負が始
まります。
あまりにも異なる2つの物語に戸惑いながら読み
続けるとだんだん共通点が見つかり最後はとんで
もない結末へ導かれていきます。
よくわからないままに読み進めるので、どうして
も雑に読んでしまい後半で後悔するという感じで、
もう一度読み直すかといえばそこまでという中途
半端な気持ちで何だかもったいない感が残った作
品でした。

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アクアマリンの神殿

アクアマリンの神殿 海堂 尊

すでに完結したバチスタシリーズ、とうとう
未来編に。
コールドスリープから目覚めた少年、あの少年が
帰ってきたであります。
佐々木アツシの物語です。
5年の眠りから目覚めたアツシが社会に適応する
ために2年ほど遡り中等部へ入学することになっ
てからの学園ものになってます。
こんな展開があるとは、これからも続くのでしょ
うね。
田口センセも教授になってました。
すごい。
こん作では、アツシと学校で知り合った友人達と
の物語が描かれていますが、アツシには引き続き
大切な仕事が託されています。
アツシは同じようにスリーパーとなった日比野
涼子を適切に管理すること。
今作でも、様々な問題を社会に提起し、それでも
青春という物語が完成されている、ラストが本当
に気持ちよくとても面白かったです。
全力で応援したくなる、そんなエンディング。
いい作品でした。

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失踪都市: 所轄魂

失踪都市: 所轄魂 笹本 稜平

所轄魂シリーズの続編です。
親は所轄へ自ら希望し華の本庁捜査一課から異動
した刑事、息子は父親の警察官としての姿に憧れ、
就職したのは警察庁のキャリア、現在は管理官と
して警視庁へ出向中の身、前作では偶然、帳場で
の指揮官と所轄の刑事という関係で始まったシリ
ーズ。
今回はとんでもない事件に発展、葛木親子は警察
官としての魂、覚悟を試されることになります。
白骨化した老人の遺体、孤独死かと思われたが、
検死官は殺人と断言します。
帳場も出来ない中で他殺の可能性を視野に所轄で
は確認作業が進められ、結果、とんでもない事件
に発展しそうだという可能性が出てきます。
そこには新興宗教と元警察官僚、身元不明の白骨
化死体、葛木親子の出した結論とその後の影響、
ラストはすごいことになってしまいます。
今回も、親子だからこそ、所轄だからこその読み
応えを感じた面白い作品でした。

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あぽわずらい あぽやん3

あぽわずらい あぽやん3 新野 剛志

親会社の経営危機で主人公の遠藤が働く
大航ツーリストも成田空港所を決定、業務は
大航エアポートサービスに委託されることに
なります。
それでも遠藤は、明るく、空元気に振る舞い、
スタッフを元気づけますが、その遠藤に出来事が。
それから出勤できなくなってしまいます。
お客様へのサービスを第一に考えて行動してきた
あぽやん。それはいざ経営危機に陥った会社では
ありがたく思わない人もいます。
今回は、遠藤の仲間達が経営破綻する親会社と
自分たちの置かれた状況、そしてこれまで引っ張って
きた遠藤への愛情を、主人公が不在のまま
描かれています。
遠藤は復帰できるのか、営業所のスタッフの未来は
悲しくも勇気づけられる、心に何か訴える、そんな
作品でした。次作へ続くといいなぁと思いました。

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プロフィール

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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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