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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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狭小邸宅

狭小邸宅 新庄 耕

すばる文学賞受賞作品です。
でも、個人的にはそんなに面白かったかなぁ?
暗く始まり、暗く終わる、大概の人生はこんなもん。
そんな気がする一冊です。
何となく就職した主人公の松尾。
恫喝系の上司が毎日部下の罵り、客を見つけろと
発破をかけられる、戸建不動産会社の営業、
悲惨な毎日、異動によって見えた光、その結果、
こんな感じなんでしょうね。
どういう世界でも、結局多くの人はこんな感じ。
そんな気がする、元気も出ない作品です。


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ローカル線で行こう!

ローカル線で行こう! 真保 裕一

ローカル線の復活と町おこしを絡めた作品は
過去にも何冊か出ていますが、これも同じような
作品です。
真保氏らしいミステリーを絡めラストの真相は
読み手を驚かすには十分なネタが仕込まれて
います。
突如現れた、赤字で廃線の危機にある、もりはら
鉄道に元新幹線のアテンダント、篠宮亜沙美が新
社長として迎えられます、県庁から出向している
副社長の鵜沢哲夫と微妙な関係の中、絶望から希
望に復活へむかい多難な問題を乗り越えていく楽
しい作品です。
篠宮の就任以来、度々起こる事故、人気の回復で
順調に売上を回復する中で起こる多額の出費に悩
む篠宮と鵜沢。
故意なのか、狙いは何なのか。
真相を突き止めようと奔走し、同時に様々な仕掛
けを考え具体化し鉄道の復活に賭ける姿はとても
美しいです
良い影響が社員にも伝わり社員全員が、もりはら
鉄道の明日に向かって頑張っている姿、それを妨
害する者の真の狙いは何なのか、最後まで楽しめ
る作品です。


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突破口 組織犯罪対策部マネロン室

突破口 組織犯罪対策部マネロン室 笹本 稜平

マネロンに関する経済小説かなとも思いましたが、
その辺は軽めで、しっかり警察小説でした。
これまで噂が出ても一度も汚点のないフィクサーの
八雲。
以前、身内のエライさんの関係者に聴取してしまう
地雷を踏んでしまった警視庁組織犯罪対策部
マネロン室の梶村が正義のため、人生を賭けて八雲
を追い詰めていく物語です。
八雲が長年理事長をする信用金庫の職員が埼玉県で
遺体となって発見されます。
当初自殺として処理されますが、再度調査の結果、
他殺と判明、被害者は先日、警視庁から取り調べを
受けていました。
マル暴の4課、薬物の5課に挟まれた中で成果ので
ないマネロン室に突破口が。
意外な結末、展開の速さに読み進むペースもあがっ
ていきます。
とても面白い作品です。


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警視庁公安部・青山望 報復連鎖

警視庁公安部・青山望 報復連鎖: 3 警視庁公安部・青山望シリーズ 濱 嘉之

今回も面白かったです。
公安も刑事もカバーできていない元暴走族が変化
したいわゆる「半グレ」グループ。
彼らが暗躍し、ヤクザ、中国マフィア、政治家、
芸能界を牛耳り支配していく、これまででは絶対
にあり得なかった敵対組織が手を結び、その仲介
を彼らが行なっていたのでした。
先の異動で、青山、流、藤中、大和田の同期カル
テットはそれぞれの所轄で課長として就いていま
した。
ある日築地に大間からのマグロと一緒に死体が届
きます。
担当するのは築地署の龍、捜査が進む中、背景に
は黒いものが続々と噴出し、中国マフィアの名前
と半グレの人物の名も出てきます。
情報収集のため、麻布署の青山が情報収集を始め
ます。
歌舞伎町でも中国マフィアどおしの乱闘事件が勃
発、新宿署の藤中も捜査に、やはりできる人間は
どこでも大活躍です。
青山の情報収集能力と洞察力、直感は今回も発揮
します。
結末は何とも未消化な部分があり次作へと繋ぎま
す。
しかし、このシリーズ、だんだん背景が複雑にな
り解説に割く部分が多く、よほど警察小説好きで
ないと理解できないというか読み切れないのでは
という箇所が多くて、次作が心配になります。
ここまで細かく必要かなぁ、マニアにはたまらな
いとは思いますが。。。


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黙示

黙示 真山 仁

「ハゲタカ」の真山仁氏が農業の世界へやってき
ました。
農薬は毒であり必要悪なのである、だから農薬を
必要としないGMOが必要なのでる。
こんな極論が現実味を帯びてきた作品です。
GMO(genetically modified organism)日本語で
は、遺伝子組み換え作物と呼ばれる事が一般的な
ようです。
主人公は、農薬メーカーに勤める平井、不幸にも
自社の農薬を使ったラジコンヘリが暴走し息子に
降りかかり重傷を負います。
農薬の危険性を訴える養蜂家の代田。
そして農林水産省の女性キャリア秋田。
食糧危機の迫る中、それに気づかない、若しくは気
づかないフリをしている日本。大干ばつや人口増加
で食料調達に必死な米中が狙うのは日本の農地そし
て技術。
そこに目をつけたGMOを扱うメーカー、そして
政治家。
農薬の危険性を煽り、救世主はGMOであると主張す
るのでした。
詳細な取材で農林水産省の内部や官僚制度を詳しく
描いています、国ではGMOをどう考えているのか。
3人のそろぞれの思い、苦闘、選択。
日本の近い将来を見据えた社会派小説です。
真剣に考え実行にうつす時がきています。
とても面白い作品です。

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プロフィール

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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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