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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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無題

真冬の向日葵 ―新米記者が見つめたメディアと人間の罪― 三橋貴明

麻生太郎元首相を題材にした作品です。
原作は、またまた三橋貴明氏なので、まあ
そういう風に読んでもらえればよいかと思います。
正しい報道と、視聴者が好む報道、望む報道を
加味すると結果、流れがどうしてもできてしまい
ます。
自民党政権が崩壊する直前、朝生一郎が総理に
就任し、しかしそれは解散し政権交代するための
政権として散々バッシングされた結果であり、
実のところ、政策や対応に誤りはなく、むしろ報
道というものが捻じ曲げた結果、重大な過ちを犯
したと評され解散に至ったというお話です。
新人記者の雪乃が彼氏のメールアドレスと間違
えたことから始まった、政治や経済の講義。
雪乃が送っていた相手は…
彼女が間近で目にした報道の姿、本当にこれでよ
いのか意図的に偏った報道をするのが役目なのか。
様々な思いを抱きいつつ、真実を見つめていこう
とする姿が描かれています。
こういう時期だからこその作品かもしれません。


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さくら聖・咲く

さくら聖・咲く 畠中 恵

時代小説の畠中恵氏が描く唯一の現代ミステリー
です。
佐倉聖シリーズ第2弾、いよいよ就職先をさがす
時が大学生の聖にもやってきました。
主人公の佐倉聖は、政界を引退しなをもその影響
力がある大堂剛の事務所で働く事務員です。
コネ無しで就職しようと懸命に就活しますが、
どうしても大堂の影響力に触れてしまう、そして
いつもの難題が聖を悩ませます。
大堂の影響力から離れたいと願う自分と、その居
心地のよさに気持ちが揺らぐ自分、どちらが本当
の気持ちなのか。
難題を解決しつつ、聖は答えを導き出していくの
でした。
畠中氏の小説、政治家と裏側、事務所で起こる事
件を描いているのに、そんなドロドロしそうな内
容ではなくカラッと気持ちのよいテンポで進む物
語にとても楽しむことができます。


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幸せの条件

幸せの条件 誉田 哲也

ガラスを扱う片山製作所の発明家でもある社長の
片山から伝票整理担当の瀬野梢恵に下された業務
命令は、バイオエタノールを精製する装置の試作
品が完成したのでバイオエタノール用のコメを作
れる農家を探してこいというものでした。
何となく生きてきた、梢恵が単身長野に乗り込ん
で何故作ってくる農家がいないのか現実の問題に
直面します。
修行のため現地の農業法人「あぐもぐ」でしばら
く働くこととなった梢恵、農業の面白さに気づい
てしまいます。
今叫ばれるエネルギー問題、震災以降、原子力に
頼らない世界へ向かうためには自然エネルギーは
欠かせないものとなっています。
物語では途中、震災が起こり、「あぐもぐ」の代
表、安岡の親戚が被災地から避難してきたり、こ
れまでの生活が当たり前でなくなったのを機にみ
んな考え方が違ってきたと思います。
農業という世界からエネルギー問題への提起です。
この著者が、ストロベリーナイトを書いた、誉田
哲也であることに驚きました。
農業を知らしない人でも相当楽しめる作品になっ
てます。


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空飛ぶ広報室

空飛ぶ広報室 有川 浩

大人気の有川浩氏の作品です。
もともと、防衛省航空幕僚監部広報室から
有川氏に持ちかけられたものだそうです。
実在する人物をモデルにしたキャラもいる
ようです。
この作品は、自衛隊の中でも航空自衛隊を世間に
アピール、その役割と責務を広報するために働く
市ヶ谷の防衛省空幕僚監部広報室で働くメンバー
を主人公に描いた作品です。
世間の人々が自衛隊にどれぐらい理解があるか、
自衛隊と軍の違い、戦闘機は殺人兵器、パイロッ
トといえば映画トップガンといったイメージをい
かに変えていくか、交通事故でブルーインパルス
のパイロットの内定が取り消され、パイロットの
資格も無くなってしまった空井大祐が経験する世
間とのギャップ、戸惑いながらも自分自身が引き
ずってきたパイロットという職業との区切り、
広報という仕事で様々な経験を積み、大きく成長
していく姿を描いた作品です。
発行を1年延ばして、あの大震災で起こった松島
での出来事も加筆され、とても感動的な物語とな
っています。
常に非難される傾向にある自衛隊という組織を彼
らの広報活動で少しでも理解してもらえると本当
にいいなと願わずにはいられません。
笑いもあり、軽快なテンポで読める、でもジーン
としてしまう、とても面白い作品でした。
意外な事実もあって、楽しめます。


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社長のテスト

社長のテスト  山崎 将志

パソコンのHDDに入ったデータを復旧するサービ
スを行う株式会社リカバリースタジオを舞台に
会社の社長、阿部常夫、部長の西村健一、そして
この会社を狙う藤原基彦3人の決断と彼らに群が
る人々との付き合い方、会社を経営していくうえ
での表と裏の世界を描きながらとても勉強になる
一冊です。
まさに社長のテスト、部長の西村がある決断に至
り、しかしながらそれを翻す出来事と新たな決断。
常に試され、信頼する難しさ、これが現実だと思
い知らされます。
面白い結末だと思った瞬間、驚きの展開に唖然
です。
その時、なぜだか「輪廻」という言葉が浮かびま
した。
読みやすく、面白い作品でした。


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プロフィール

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男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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