回廊封鎖 佐々木 譲
壮絶なラストシーンは、これまでの佐々木作品とは
異なるものとなっています。
誰が主人公なのか、そして最後に笑うのは誰なのか、
後半は驚きの連続です。
警察小説というよりは、確かに犯罪小説、
舞台は六本木のコンプレックスビル、ヒルズをモデ
ルにした国際映画祭での殺人計画。
解散した大手消費者金融に勤める元従業員達が連続
して殺害される事件が発生、その連続性に気づいた
刑事の久保田と望月が独自に真犯人に迫ります。
大手消費者金融の紅鶴、自殺に追い込まれたりした
人は数百人に上り、被害者でもあり原告団として
闘った、重原達巳は法が裁けない罪に報いを実行
します。
登場人物の男たちは皆、それぞれの信念を持って
行動し壮絶なラストシーンへと向かいます。
展開と意外性に驚いたとても面白い作品です。
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