TATSUMAKI 特命捜査対策室7係 曽根圭介
主人公の鬼切壮一郎は父親も警察官、殉職し、その
意思を受け継ぎ同じ警察官となったが運動神経がい
いわけでもなく、頭もいいわけではない、そんな壮
一郎は父親の行いがよかったのと、運に恵まれてい
たことから、警視庁の捜査一課に大抜擢されます。
配属になったのは、特命対策室7係で未解決事件を
専門に扱うところ、係長の又吉が名前を4人までし
か覚えられないという理由でほかの係は2班体制に
もかかわらず、7係だけ1班体制、壮一郎は、7係
主任で警部補の辰巳麻紀の下につくことになり物語
はスタートです。
辰巳麻紀、タイトルどおり通称?特定の人には、
TATSUMAKIと呼ばれ彼女の触る事件は、捜
査本部や現場を竜巻が襲来したようにカオスと化し
てしまうのです。
そして一番の特徴は超がつく極端なサディスト、
ドSな性格でした。
そんなドSの麻紀とともに5年前の未解決事件、
刑事の弟が失踪し犯人が兄だと疑われた事件に新た
な情報があったことから捜査することになります。
これでもかという見事なドSっぷりにもじっと耐え、
なんだかんだと手がかりを掴んでいく壮一郎でした。
コントにもならないくらいの麻紀の人使いの荒さで
すが、そもそも物語全体がドSな感じのする物語で
す。
結末もまた壮一郎には辛いものとなります。
ほかの登場人物も個性が強く、内容が乱暴なだけに
面白さが増します。
展開も早く、読み手を飽きさせないところがよかっ
たです。
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