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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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錯迷

錯迷 堂場 瞬一

とてもインパクトのある作品でした。
主人公の萩原哲郎は、心不全で亡くなった鎌倉南署
長の後任として急遽拝命することになります。亡く
なった前署長、桜庭里佳子の死因の真相を探るため
に。
孤立無援、単身で乗り込む萩原、5年前に起こった
未解決の殺人事件以外は、とても平和な街を所管す
る警察署長として乗り込みます。
とりあえず各課長や署員を食事や雑談で調査を始め
るのですが、その後連続して殺人事件が発生します。
捜査本部の立ち上げや通常業務を続ける中での調査
は難航します。
しかし、この連続した殺人事件が鎌倉南署に隠され
たものに迫るきっかけとなっていきます。
神奈川県警全体を揺るがす大事件に発展するような
展開に思わず一気読みしてしまいました。
それぞれの覚悟が物語を突き動かしていく、人間を
描いたとても面白い作品でした。




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烈渦 新東京水上警察

烈渦 新東京水上警察 吉川 英梨

「波動」の続編、今作では碇と有馬の恋愛物語です。
一方の日下部は、刑事として、人間として成長してい
く姿が嬉しく思います。
奇跡の船、船の科学館公式にある南極観測船「宗谷」
で腐乱死体が密室状態で発見されたことから物語は
スタートです。
超大型の台風が東京に直撃するという最悪な状況下
での大捕物、なかなか読み応えあります。
前作とは比べものにならないダイナミックなボート
チェイス、恋の行方も決着がつきそうです。
様々な人間関係と五港臨時署の今後が気になるとこ
ろです。
しかし、碇は本当に不死身です。



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波動 新東京水上警察

波動 新東京水上警察 吉川 英梨

警察小説なんですけど、事件より恋愛小説でしょう
か?
事件の真相を知ることよりも、人間にスポットを当
てて描かれています。しかも濃すぎます。
2020年の東京オリンピックを控え東京都知事肝いり
で設立された五港臨時署、水上警察署の復活に沸く
署長の玉虫、元々海技出身で復活を何より喜んでい
ました。
ただし、オリンピックまでの期間限定、東京湾岸署
の水上安全課を引き抜いたものです。
この物語、最初は主人公が捜査一課から異動してき
た日下部竣と海技の有馬礼子だと思っていましたが、
強行犯係の係長、碇拓真でした。
最後、壮絶なボートチェイスが繰り広げられますが、
これがどうしても恋愛小説に感じてしまうのです。
そもそも日下部と有馬が恋人どおし、結婚目前だっ
たのに碇の登場で大きく動き出します。
目まぐるしく動く事件を追っていくのも大変なのに、
この3人の恋の行方も追わねばならず忙しい物語です。
何となく日下部を応援したくなるのでした。





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TATSUMAKI 特命捜査対策室7係

TATSUMAKI 特命捜査対策室7係 曽根圭介

主人公の鬼切壮一郎は父親も警察官、殉職し、その
意思を受け継ぎ同じ警察官となったが運動神経がい
いわけでもなく、頭もいいわけではない、そんな壮
一郎は父親の行いがよかったのと、運に恵まれてい
たことから、警視庁の捜査一課に大抜擢されます。
配属になったのは、特命対策室7係で未解決事件を
専門に扱うところ、係長の又吉が名前を4人までし
か覚えられないという理由でほかの係は2班体制に
もかかわらず、7係だけ1班体制、壮一郎は、7係
主任で警部補の辰巳麻紀の下につくことになり物語
はスタートです。
辰巳麻紀、タイトルどおり通称?特定の人には、
TATSUMAKIと呼ばれ彼女の触る事件は、捜
査本部や現場を竜巻が襲来したようにカオスと化し
てしまうのです。
そして一番の特徴は超がつく極端なサディスト、
ドSな性格でした。
そんなドSの麻紀とともに5年前の未解決事件、
刑事の弟が失踪し犯人が兄だと疑われた事件に新た
な情報があったことから捜査することになります。
これでもかという見事なドSっぷりにもじっと耐え、
なんだかんだと手がかりを掴んでいく壮一郎でした。
コントにもならないくらいの麻紀の人使いの荒さで
すが、そもそも物語全体がドSな感じのする物語で
す。
結末もまた壮一郎には辛いものとなります。
ほかの登場人物も個性が強く、内容が乱暴なだけに
面白さが増します。
展開も早く、読み手を飽きさせないところがよかっ
たです。




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サンパギータ - 警視庁組対特捜K

サンパギータ - 警視庁組対特捜K 鈴峯 紅也

サンパギータ、茉莉花とかジャスミンのことです。
ジャスミンがキーワード、今回も無敵の東堂絆が戦
いに挑みます。
前作でほとんどを消滅させたと思われたドラッグの
ティアドロップ、大量の在庫があることが判明、
様々な闇組織が奪い合いになります。
絆にいつも重要なヒントを与える恋人の星野尚美、
彼女もティアドロップに犯されている被害者の一人、
今作ではとりあえずの終止符が打たれます。
親子であることを絆だけが知らないのですが、父親
であり相棒でもある探偵の片桐亮介がようやく成田
]にある絆の祖父宅を訪問します。
この物語だけでも様々なネタがちりばめられていま
すが、著者が別に書いている警視庁公安Jシリーズ
まで絡ませてきたので、少しまき散らした感があり
物語としてブレ気味な感じがします。
そういう意味では前作の方が面白かったと感じてし
まうのでした。
物語のラストは今作もド派手な戦いが繰り広げられ、
絆の強さ本物です。
そういった面白さがあるだけに、少し残念でした。



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ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
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