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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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警察庁広域機動隊

警察庁広域機動隊 六道 慧

シリーズ本とは知らず、新シリーズから読んでしまっ
たので面白さが何割か減ってしまったかもしれませ
ん。
舞台は警察庁直属で警視庁管内を転々とする、アメ
リカのFBI的な役割を担う警察庁広域機動捜査隊
ASV特務班です。
旧組織から新組織である警察庁広域機動捜査隊
ASV特務班の発足を警視庁渋谷警察署で迎えた、
その日に事件は起こります。
主人公で特務班を率いる主人公の夏目凜子は渋谷
のスクランブル交差点で一人の女性が倒れそのま
ま亡くなるの場に居合わせます。
事件を引継ぎ、そのまま特務班が捜査に乗り出す
ことになります。
死亡した女性は、児玉自動車に勤め、夜はデリヘ
ルで働く児玉自動車の社員でした。
警察社会よりも更に閉鎖的で旧態依然とした児玉
自動車で何が起こっているのか、亡くなった相沢
幸乃は誰かに殺害されたのか。
女性目線とでも言うのでしょうか、様々な事情を
抱えた女性、主人公の夏目も含め多くの女性が多
く登場し、キーポイントにもなる、そして真相は
想像以上に複雑で切ない気持ちにさせる物語、
「女性」を焦点に描かれた警察小説です。




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ブラックチェイン: 警視庁公安J

ブラックチェイン: 警視庁公安J 鈴峯 紅也

サンパギータ - 警視庁組対特捜Kの裏側で起こってい
た事件の全容です。
こちらの主人公は、現職の総理の息子、キャリアで
警視庁公安部の小日向純也、シリーズも第3弾にな
ります。
あらゆる犯罪を犯すシンジケート、ブラックチェイ
ン壊滅に向けて動き出します。
こちらの作品のテーマは「黒孩子」です。中国の一
人っ子政策により、この世に生を受けてはいけない
子達に付けられた言葉、彼らには戸籍はなく、売買
の商品として扱われていて、中には日本で子供のい
ない夫婦に引き取られるケースも。黒孩子とされた
子供達の行く末、運としか言いようのない現実、
ブラックな部分を描いています。
公安というよりも、小日向純也という男の力、そし
て財力による壮大な捜査を今作でも見せつけられま
す。そこには辛い現実を突きつけられることも。
悲しくも、テンポのよい展開に一気読みです。
警視庁組対特捜Kの東堂絆とも近々絡むことになる
のでしょう。
面白い作品でした、次作が楽しみです。




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誘拐捜査

誘拐捜査 緒川 怜

主人公の警視庁捜査一課の刑事、楢橋邦洋は3発の
銃弾を受け警察病院に入院中から物語は始まります。
楢崎は、自身が被弾した理由をよく理解していまし
た。それ以外にも楢橋はずっと悔やんでいることが。
兄夫婦の長女を不注意から失踪させてしまったこと、
それは誰かに連れ去られたということでした。
そこに東京都八王子市で少女誘拐事件が発生、犯人
からのメールには驚愕のえん罪事件の14年前の姉
妹誘拐事件の真相が書かれていました。
20年前の姪の行方不明事件、14年前の姉妹誘拐
事件、そして八王子で起きた少女誘拐事件、楢橋は
休職している場合ではなくなり病院を勝手に抜け出
し自らも単独で捜査を開始します。
警察の闇、複雑な事件背景、死刑制度廃止論、暴力
団との関わりといくつもの要素が散りばめられ、
しっかり読み込まないと途中で迷子になってしまい
ます。
そこまで緻密に練り上げた物語だけに、ラストは絡
み合った糸が一気に解ける感覚を味わうことができ
ます。
じっくり時間をかけて丁寧に読みたい、とても面白
い作品でした。



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こちら弁天通りラッキーロード商店街

こちら弁天通りラッキーロード商店街 五十嵐 貴久

親から継いだ印刷屋で地道に働いていた主人公の笠
井武は不動産屋の知り合いから保証人を頼まれ1億
の借金を背負うことになり、とうとう死を覚悟し偶
然乗った電車の終点、大前泊という駅に降ります。
豪雨で雨宿りのつもりで入った坊主のいない寺で
一夜を明かし、さて死ぬかと考えていたところに現
れた老夫婦、笠井を新しい坊主だと勘違いをし気が
つけばラッキー商店街の人々が押し寄せてきます。
願いは一つ、ポックリ死ねるよう祈祷してもらう
こと。
この商店街は既に死に体、住んでいるのは老人ばか
り、願うは早く死ぬこと。そんな商店街で住職と
なった笠井が言ったのは、本当に思いつき、自分に
都合のいい話でしかなかった、それが商店街にじわ
じわと波紋を広げ、とんでもない奇跡を起こすこと
になります。
スピード感がある訳でもないのに斬新なアイデアに
驚き、そして笑って一気読みです。
ラストは人情話もあり、とても面白い作品でした。




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Tの衝撃

Tの衝撃 安生正

日本国民の安全、日本国そのものの安全よりも組織
防衛、組織の拡大しか考えられない人間がこれほど
いたとは、と思いきやその歴史はとんでもなく古く、
真相に唖然とする衝撃の作品でした。
岐阜県、長野県の地理を理解していると話の流れは
掴みやすいと思いました。個人的に昔住んでいたり、
いろいろと縁があった地域が物語の発端になりラス
トの重要な場所になっており国道の名称を見て懐か
しく思いました。
長野県と群馬県の県境の山中で最新鋭の輸送車で輸
送されていた核燃料が強奪、それもあり得ないよう
な圧倒的な戦力で、本当に日本で起こったのか、同
時刻に起こった岐阜県の山中で起きた土石流で東亜
大学の教授らが乗った乗用車が流されます、理学部
付属地震研究所の坂上教授は行方不明、助教の竹内
令子は遺体となって発見、令子の恋人で准教授の
八神憲章は奇跡的に助かります。
一体何が起きたのか、秘密裏にしかも陸上幕僚監部
内だけで襲撃犯の特定、尋問、奪還を行おうとする、
その無茶な命を受けたのが運用支援・情報部の三等
陸佐、主人公の溝口貴弘でした。溝口は部下の三桶
一等陸尉と君島三等陸尉のたった3人で法を犯して
情報をかき集めていきます。
誰が敵で誰が味方なのか、どの国が敵でどの国が味
方なのか、関係とはこんなに脆いものなのかと感じ
ました。
「正義」という言葉が陳腐に聞こえる、死んではい
けない人が死に、死なずにすむはずの人も死ぬ、
様々な人の判断が日本を危険に晒す、とんでもない
展開に読み進めるしかないという思いを感じる作品
です。
複雑な展開と想像を超えた真相、リアルなだけに衝
撃を受けます。
もしかしたら本当に日本で起こっているかもしれな
い出来事、そう感じてしまう、とても面白い作品で
した。



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ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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