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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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警視庁公安部・青山望 国家簒奪

警視庁公安部・青山望 国家簒奪 濱 嘉之

青山望シリーズも第9弾です。
当初の役職からどんどん出世して公安のエースになっ
た青山。
今回も同期カルテット、龍、大和田、藤中が連携し
て強大な敵に挑みます。
金融機関から流出した顧客情報を基にユーロをつか
った為替詐欺、北朝鮮製から中国製に移った覚醒剤
が発端となった爆殺事件、2つの事件を青山達は追
います。
相変わらずの手際のよさ、はっきりした思想、決断
に迷いがありません。
遅れまいと独自の捜査方法で情報をかき集める同期
達、警察庁そして警視庁の各部署の精鋭が事件の真
相を明らかにしていきます。
相手は韓国それとも中国なのか、日々変動する
マフィアの勢力図をリアルタイムで把握することで
日本を守る彼らの活躍が今回も面白い。
今作ではもう一つ、部下の育成、同僚の育成に目を
向けています。青山達もすでに大勢の部下を擁する
職に就き、その運用方法や育成も重大な任務の一つ
です。
成長していく部下の姿がいつも以上に描かれている
ような気がします。
今作もとてもスピード感があり、より現実的な背景
と興奮させる要素満点の物語でした。


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なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合

なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合 夏海 公司

とうとう15巻まできました。
気がつけば、桜坂工兵も立派なブラック会社の
SEに成長しましたね。
スルガシステムが上場へ向けて動き出す、そのメン
バーに誘われる工兵ってスゴい展開です。
その前にとても大きな案件、しかも社内競合という
工兵には初めての経験です。
社内競合の相手は、室見立華と藤崎の工兵が入社す
る前までは最強コンビと言われた二人、絶対に負け
ないとまで言われるコンビに工兵は社内では1人、
社外にはかつての強力な相手だったアルマダ・イニ
シアティブの次郎丸とタッグを組んで挑みます。
工兵のスペックもかなり強力になりましたが、それ
でもまだまだ、あらゆる手段やアイデアがあの二人
組には効果なし、非力な自分に直面した工兵はこれ
までのこと、これからのことを考え始めます。
上場の話も社内競合の話も結論まで辿り着かず、
次作へとなっていて、とてももやもやしながら待っ
てる感じです。



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紙の城

紙の城 本城 雅人

全国紙を発行する東洋新聞が、轟木太一率いる大手
IT会社インアクティヴに買収される、突然飛び込ん
できた事実に主人公の東洋新聞社会部デスクの安芸
稔彦達が買収阻止へ向け立ち上がる、新聞の現状と
将来を描いた物語です。
そもそもは、インアクティヴがアーバンテレビを
買収しようと動き出したのですが、交渉過程で突然、
取得したアーバンテレビの株をアーバンに返す代わ
りに、系列会社の東洋新聞社株と交換する条件を持
ち出したことがきっかけでした。今や新聞は斜陽産
業となり赤字を垂れ流すアーバンテレビから見れば
負担でしかない会社を引き取ってくれるという提案
に合意してしまいます。
ネットインフラが発達しニュースもウェブファース
トと呼ばれるようになり、新聞の役割を見直すきっ
かけとなります。
これからの新聞の在り方とは、安芸達は紙面を通じ
て社会に訴え、一方で買収阻止に向け日刊新聞紙の
発行を目的とする株式会社の株式の譲渡の制限等に
関する法律という昭和26年の法律を盾に阻止するよ
う轟木のスキャンダルを探ります。
スマホやパソコンでネットを利用する人なら誰もが
思う新聞の必要性について、読者に訴えかけてきま
す。
待遇面や税制の優遇など世間から見れば、時代錯誤
に感じることもある中で新聞記者達が必死で考える
これからが読めます。
一次情報の必要性、買収目前、緊迫する中での展開
がとても面白かったです。


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制裁女

制裁女 新堂 冬樹

帯に「あなたが流した涙以上に、その男に血を流さ
せてあげる」とあり制裁する物語だなぁと気軽に読
み始めるととても後悔してしまう作品です。
短編連作的な構成で始めのうちは、六本木Wに集ま
る6人の年齢、職業が異なる女性達が女の敵を社会
的に抹殺してしまう物語なので楽しく読める訳です
が、そこは新堂冬樹氏の作品、痛快に終わることな
どあるあずがありません。
後半は、早くエンディングまでいって楽になりたい
と一気読みせざる得ない状況に追い込んでいく恐ろ
しい展開、どこまで残酷なんでしょう。
気合い入れて読まないと衝撃の大きさ、残酷さで読
み手を圧倒というか、ダメージを受けてしまう程の
作品です。
想像を遙かに超える壮絶な展開に呆然としてしまい
ました。




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東京娼女

東京娼女 藤原亜姫

決して幸せになれない道へ自ら選び突き進んでいく
主人公の佐和子、とても悲しい物語です。
読んでいてとても疲れます。
不自由なく裕福な家庭で育った佐和子、それは母親
も同じでした。
そんな母娘に訪れた父親の浮気、佐和子に狂気的な
怒りが覚醒し、その怒りを浮気相手、そして父親に
ぶつけます。
残酷で激しいやり方で。そして佐和子も変貌し悲し
い運命に導かれていくのでした。
強烈な印象で読み手を圧倒する内容です。
後半からラストにかけては、その熱が自身に降りか
かり破滅へ向かう様はとても怖かったです。
帯にあるとおり残酷な破滅の物語、想像以上でした。


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男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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