制裁女 新堂 冬樹
帯に「あなたが流した涙以上に、その男に血を流さ
せてあげる」とあり制裁する物語だなぁと気軽に読
み始めるととても後悔してしまう作品です。
短編連作的な構成で始めのうちは、六本木Wに集ま
る6人の年齢、職業が異なる女性達が女の敵を社会
的に抹殺してしまう物語なので楽しく読める訳です
が、そこは新堂冬樹氏の作品、痛快に終わることな
どあるあずがありません。
後半は、早くエンディングまでいって楽になりたい
と一気読みせざる得ない状況に追い込んでいく恐ろ
しい展開、どこまで残酷なんでしょう。
気合い入れて読まないと衝撃の大きさ、残酷さで読
み手を圧倒というか、ダメージを受けてしまう程の
作品です。
想像を遙かに超える壮絶な展開に呆然としてしまい
ました。
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