鉄血の警視 警視庁鉄道捜査班 豊田 巧
警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査第四係吾妻班、
鉄道捜査班略して「鉄班」と呼ばれる鉄道内での
特殊犯捜査を専門に担当する新設部署に配属となっ
た巡査部長の只見圭は、着任のため警視庁へ向かう
京王線車内で不審な女性を取り押さえたところから
物語は始まります。
北陸地方を襲った巨大地震「北陸地方日本海地震」
から5年が経っていました。この地震により
敦賀半島の先端部にある高速増殖炉「みろく」が
津波によりメルトダウンを起こし放射性廃棄物が
敦賀湾周辺に拡散する事態となった事件がこの物語
の鍵となります。
只見の上司、吾妻班、班長の吾妻拓也はいわゆる
鉄ちゃんで階級は警視、キャリアにもかかわらず誰
とでも気さくに話し彼を慕う人は大勢います。
そんな吾妻の指示で福井県の敦賀へ捜査に出掛けた
只見は、ジャックされた貨物列車に1人乗り込むの
でした。
ジャックされた貨物列車に積まれたものは何なのか、
人質、列車の爆破予告と次々に起こる事態に吾妻の
指示が捜査本部を迅速に動かしていきます。
しかし、官邸や上層部の邪魔が入り列車を止める
作戦が失敗し、列車はどんどん都心へと向かってき
ます。
只見の勇敢な行動と吾妻の的確な指示で爆破を食い
止め列車を止めることができるのか、とてもスリリ
ングな展開で一気読みしてしまいました。
ラストの意外な展開に戸惑わないでもないですが、
とても面白かったです。
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