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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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七つの会議

七つの会議 池井戸 潤

短編連作風になっていますが、池井戸潤氏らしい
経済小説になっています。
一つのネジが巨大な企業そのものを揺るがす事に
それは、1人の担当者と1人の下請け業者の安易な
考えから始まります。
親会社、子会社の絶対的な関係、そして下請けとの
力関係、縦社会において、無理な指示や価格、その
影響は下へ下へ、それは会社の中でも同じで、
社長から部長、課長へと無茶な指示があれば当然、
下へ下へ、一つ間違えば大きな事故、事件に。
中堅メーカー東京建電で繰り広げられる組織の存亡
と社員個人、それぞれが生き抜いていくために
真実と隠蔽、知ることの恐ろしさ、様々な人間模様
がリアルに描かれています。
面白い作品です。


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疑獄 小説・帝人事件

疑獄 小説・帝人事件 波多野 聖

戦前の1934年に起こった大疑獄事件を題材に
した作品です。もちろん実名で当時の事件を
リアルに再現しています。
帝人事件は、帝人株を巡る贈収賄事件のことで、
財界人、官僚、閣僚の合わせて16人が起訴、
予審喚問では185人、公判では140人もの
証人が証言を行い、結果は無罪。
様々な立場の人間の思惑により故意に起こされた
でっち上げの国策による事件と呼ばれているもの
で、私は、この作品で事件の内容を知りました。
河合良成という人物が中心に描かれています。
農商務省から東京株式取引所、郷誠之助との出会い
番町会での活躍、企業と企業の合併を仲介し、
その後帝人事件に巻き込まれていく様子が時代
背景を含め本当に戦前の日本なのかという感じが
します。
経済小説としてもとても面白く、
勉強になりました。
こういった事件はいつの時代にもあり、正義
のはずの検察も何かの強い意志が働くととんでも
ない国策捜査が行われるのだなと思いました。
日本の経済史を学ぶうえでも、
とてもいい作品でした。



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鋼の綻び

鋼の綻び 相場英雄

分類は警察小説なのか経済小説なのか。
相場英雄氏最新作です。
結末は唖然としてしまうのですが。。。
でも、とても面白い作品です。
経済テロで復習を企てる犯人と首相秘書官との
知恵比べ、警察庁出身の桐野と元部下で警視庁の
刑事、土田が迫る真相。
震災直後、福島で起こった悲劇、官邸内での判断、
そこで暮していた15万人の生活、政府の方針に
従わない者への経済的圧力、当時の首相と犯人に
意外な繋がりが日本を世界中から信用が失墜する
テロへと突き進んでいきます。
どんな理由があっても、どんなにダメな人間でも
その人物を守るのが今の使命だと言い聞かせ
桐野はテロの阻止と犯人確保へ最大限の知恵を
絞り部下を動かします。
スピード感があり、現実に起こりうる物語です。
それにしてもラストが・・・

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外資系の流儀

外資系の流儀 佐藤 智恵

新書を何冊か購入したので、小説はちょっとお休み
です。
外資系の流儀、元NHKディレクターの著者が実際に
体験した事、自ら取材した事を綴った作品です。
世間で思われているイメージは、かっこよく颯爽と
街を歩き高級なスーツで外国人の同僚と楽しく語ら
い居酒屋ではなくBarなんかで洋酒を飲み家は高層
マンションみたいなイメージがありますが、その実
態が書かれています。
今、東大生の憧れの職業なんですね、私の知ってい
る東大卒の若者は自分は選ばれし者的な事をよく言
ってます、それも複数、彼らに外資は勤まるのだろ
うか。
初日から出張があったり、始業からフル稼働し上司
のために一生懸命働く、成果や実績だけがモノサシ
かと思ったら、上司や会社への忠誠心が決め手にな
るというドロドロ具合に驚きました。
外資系企業に合う人は、本当に楽しく過ごせるでし
ょうね。
日本の文化とは全く違うようで、意外に裏側では共
通点もあると、この本を読んで確信しました。
ライフスタイルや職場環境、服装、仕事の仕方まで
詳細に様々な業種の外資系企業で働く人の声が書か
れていて面白かったです。
個人的には、著者の佐藤知恵さんが起業されると書
かれていたので、さて、その会社は日本的若しくは
ガイシ的になるのか、とても興味があります。


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サイバー・テロ 日米vs.中国

サイバー・テロ 日米vs.中国 土屋 大洋

サイバー攻撃について少し勉強しようと買ってみ
ました。
身近なところから学ぼうと思ったらこの本は、
歴史から世界中で起きているサイバー戦争が中心に
かかれておりマクロな視点での勉強になってしまい
ました。
とはいえ、サイバー攻撃というのは、その方法は規
模の違いはあるにせよ、身近なものと大差がないの
で意外と勉強になりました。
各国がネットが新たな戦場となると判断し対応でい
る体制を組織している事実、アノニマスについても
触れられています。
そうこうしていたら、最近、標的型攻撃や乗っ取り
など日本でも大騒ぎになっていますね。
ネットの世界も軍が組織されるくらいなので、絶対
に安全などあり得ないのですが、OSのアップデート
など自分でできる最低限の事はすべきなんでしょうね。



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ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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