七つの会議 池井戸 潤
短編連作風になっていますが、池井戸潤氏らしい
経済小説になっています。
一つのネジが巨大な企業そのものを揺るがす事に
それは、1人の担当者と1人の下請け業者の安易な
考えから始まります。
親会社、子会社の絶対的な関係、そして下請けとの
力関係、縦社会において、無理な指示や価格、その
影響は下へ下へ、それは会社の中でも同じで、
社長から部長、課長へと無茶な指示があれば当然、
下へ下へ、一つ間違えば大きな事故、事件に。
中堅メーカー東京建電で繰り広げられる組織の存亡
と社員個人、それぞれが生き抜いていくために
真実と隠蔽、知ることの恐ろしさ、様々な人間模様
がリアルに描かれています。
面白い作品です。
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