夏の雷音 堂場瞬一
主人公の明央大学法学部准教授、吾妻幹は、お節介
好きで有名、頼まれれば結局引き受けてしまう神保
町で生きる男です。
吾妻が後半でギターショップ店長の安田から依頼さ
れたのは、店から盗まれた落札価格1億円のエレキ
ギターを探して欲しいという依頼です。
そもそも安田がどうして、そんな大金を調達できた
のか、アメリカのオークションで落札したというが、
どうい経緯だったのかもはっきりとしない状況で、
でも断れない吾妻はまずエレキギターの歴史とヴィ
ンテージものの業界について調べ始めます。しかし、
安田は何者かに殺害されます。一気に殺人事件とな
り吾妻は自身の生まれ育った、そして今も暮らす神
保町で起こった殺人事件を独自に捜査を開始します。
怪しい人物が続々と登場するものの肝心の犯人が出
てきません。
今時携帯電話も持たない吾妻は、事件に深く踏み込
み過ぎて自身も危険に晒されます。
ほとんど神保町で行動するだけで、事件を解決へ導
いていくミステリー小説、神保町の地理を理解して
いるだけで面白さも増します。
舞台は夏なのに残念ながら冬に読んでしまいました
が、とても面白い作品でした。
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