院内刑事 濱 嘉之
公安警察小説と言えば濱嘉之氏の作品が最近では最
もメジャーになってきた感じがします。
今作も新たなシリーズになるのでしょうか?
ある意味、警察組織に見切りをつけたということで
しょうか、主人公の廣瀬知剛は公安を辞め会社を起
こし、これまでの人脈は辞めたと言っても古巣の警
視庁ともパイプを残し、さらに拡大していました。
現在メインに行っているのは病院でのリスクマネジ
メント業務、様々なトラブルを解決していく様は、
他の作品同様鮮やかかで、冷静というより冷淡に割
り切って正しい判断を行っていきます。
物語は、九州、福岡を基盤とする超大物政治家で現
職の財務大臣が殺人未遂にあったことから始まりま
す。
結局、公安ならではの捜査を、廣瀬の奨めで郊外の
所轄署に干されていた人物が公安部に復職し、青山
望シリーズ同様に福岡で開始します。
今作も各所で説明がとっても長いのですが、展開自
体はとても早く、解決へ向けて話しが進む中、院内
で起こる様々な事件をこなしていく姿がかっこよす
ぎます。
これもシリーズ化していくのでしょうか?
病院の現状も覗けて面白かったです。
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