忍者ブログ

経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

黒い紙

黒い紙 堂場 瞬一

堂場瞬一氏が企業小説?と思ったら、内容は警察小
説的ミステリーでした。
交番勤務に誇りを持って勤務に臨んでいた父親が殺
されたショックで自身も神奈川県警の刑事を辞め、
彼女と別れた主人公の長須は警察OBが始めた危機
管理会社TCRに拾われ、最初に担当した事案が、
顧問契約を結ぶ大手総合商社テイゲンに届いた会長
の糸山が働いた旧ソ連のスパイ活動をネタに現金
10億円を要求するものでした。
テイゲンからは、警察に知らせず秘密裏に処理する
ことを要求されます。
長須は立ち直り事件を解決することができるのか、
警察組織に属さないことが調査にどれほど支障があ
るのかにも気づくことになります。
不自由を強いられる中で、少しずつ解決へ向けて必
死にもがく長須の姿を描いています。
ショックで精神的に病んだことを差し引いても少し
変わった性格の長須、それが自身が持つ正義感のせ
いなのか、元来の性格なのか何とも言えませんが付
き合いにくいことは確かです。
それでもTCRの同僚や警察時代の同期が何かと彼
を気に掛けてくれる、絆のようなものを感じます。
警察小説のように強引な捜査方法で前に進んでいく
のではなく、民間会社が事件解決へ危険にさらされ
ながら半歩遅れで進んでいく物語もなかなか面白い
なと思いました。
異色なミステリーですが面白かったです。




拍手[0回]

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

プロフィール

HN:
gobgob
Webサイト:
性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

忍者カウンター