黒い巨塔 最高裁判所 瀬木 比呂志
最高裁判所の司法行政部門事務総局、民事局を主な
舞台とした暴露作品ともいうべきでしょうか。
Amazonなどの内容紹介欄であらすじはほとんど書
かれてますので、ストーリーはこれを読めば十分
です。
では、ほかに何が書かれているか。
主人公の民事局、局付判事補の笹原駿と、その当時
の最高裁長官である須田謙造から見た全国の裁判所
の仕組みや事務総局の内情、人事や話題のテーマに
関する裁判方針の決定プロセスとか感想などなどが
書かれています。
といっても、こんな悪い人やこんな無責任な人、
能力がなくても出世できるとか、反抗すれば以後地
方廻りの人事と、著書がOB故に悪口三昧といった
様相を呈しています。
ウケはするかもしれませんが、司法行政も国の行政
機関、大企業は、どこも同じで新鮮さに欠ける感じ
が否めないです。
結局それだけの内容です。最後まで飽きさせない
文章ではありますが残念な感じが残る作品です。
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