マイダスタッチ 3: ~内閣府超常経済犯罪対策課~ ますもと たくや
この作品も第三弾、舞台は大阪の人工島の夢洲、
特区に指定されたカジノです。
想定された海外からの集客は、またしても能力者達
によって台無し、そして、潜在的な問題であった治
安の悪化が進み、結果、袈裟郎達エイプスに要請が
あり物語は始まります。
今回も袈裟郎とこがねの迷コンビとレジーナ、そし
て渋澤、それぞれの個性を生かした活躍が描かれて
います。
しかし、賭博に不正はつきものですが、能力者が
入ってこれば成り立つはずもなく、それを言えば経
済そのものが成立しないことになってしまうので、
エイプスの役割は重要で、彼らのおかげである程度
の秩序が保たれているとも言えます。
だからこそ、現在の経済活動と能力者との共存が成
り立っているのでした。
つまり、袈裟郎達エイプスが負け、アライアンスが
世界を制すれば終わりです。
それにしては脆弱な組織ですが、今回もその能力を
発揮し派手なエンディングが用意されていました。
恐ろしく早い展開で、本当にあっという間に読み終
えてしまいます。毎回難しい経済構造の問題をとて
も分かりやすく、面白く描かれています。
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