人質 佐々木 譲
北海道警察シリーズも第6弾です。
佐伯、津久井、新宮、小島、皆それぞれの
職場で働いています。
今回の事件は、小島がピアノのミニ・コンサート
に誘われ、その小さなレストランに2人組の男が
侵入し立てこもったところから始まります。
えん罪で4年も刑務所に服役した中島という男の
要求は、逮捕された当時の県警本部長に謝罪して
もらうこと、それだけでした。
この当たり前に見えることができないのが現実で
す。
事件はそれだけではないという違和感が
生まれます。
この立てこもりの意味は何なのか。
本当の目的は、謝罪だけなのか、意外な結末と
背景の大きさが隠されています。
今回も佐々木氏のリアルな書きぶりにあっとい
う間に読み終えてしまいました。
とても面白い作品です。
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