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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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オメガ 警察庁諜報課

オメガ 警察庁諜報課 濱 嘉之

警察庁諜報課、通称オメガは巨額の裏金で
立ち上げた国際諜報機関で、海外に支局が
あり、主人公は北京支局香港分室に所属する
榊冴子です。
とうとう法律を超えてしまう諜報機関シリーズの
スタート、最初のミッションはお隣中国の人民
解放軍が運営する麻薬精製工場の破壊工作です。
我々の知る由もない世界、小型の原爆やラジコン機
最新のスキミング技術、あらゆる裏の方法で
与えられたミッションをこなしていくオメガ。
リアルさに驚くも、そもそも想像し得ない環境での
活動にどんどん引き込まれていきます。
新たなジャンルの警察小説といってもいい、
とても面白い作品です。

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突破口 組織犯罪対策部マネロン室

突破口 組織犯罪対策部マネロン室 笹本 稜平

マネロンに関する経済小説かなとも思いましたが、
その辺は軽めで、しっかり警察小説でした。
これまで噂が出ても一度も汚点のないフィクサーの
八雲。
以前、身内のエライさんの関係者に聴取してしまう
地雷を踏んでしまった警視庁組織犯罪対策部
マネロン室の梶村が正義のため、人生を賭けて八雲
を追い詰めていく物語です。
八雲が長年理事長をする信用金庫の職員が埼玉県で
遺体となって発見されます。
当初自殺として処理されますが、再度調査の結果、
他殺と判明、被害者は先日、警視庁から取り調べを
受けていました。
マル暴の4課、薬物の5課に挟まれた中で成果ので
ないマネロン室に突破口が。
意外な結末、展開の速さに読み進むペースもあがっ
ていきます。
とても面白い作品です。


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警視庁公安部・青山望 報復連鎖

警視庁公安部・青山望 報復連鎖: 3 警視庁公安部・青山望シリーズ 濱 嘉之

今回も面白かったです。
公安も刑事もカバーできていない元暴走族が変化
したいわゆる「半グレ」グループ。
彼らが暗躍し、ヤクザ、中国マフィア、政治家、
芸能界を牛耳り支配していく、これまででは絶対
にあり得なかった敵対組織が手を結び、その仲介
を彼らが行なっていたのでした。
先の異動で、青山、流、藤中、大和田の同期カル
テットはそれぞれの所轄で課長として就いていま
した。
ある日築地に大間からのマグロと一緒に死体が届
きます。
担当するのは築地署の龍、捜査が進む中、背景に
は黒いものが続々と噴出し、中国マフィアの名前
と半グレの人物の名も出てきます。
情報収集のため、麻布署の青山が情報収集を始め
ます。
歌舞伎町でも中国マフィアどおしの乱闘事件が勃
発、新宿署の藤中も捜査に、やはりできる人間は
どこでも大活躍です。
青山の情報収集能力と洞察力、直感は今回も発揮
します。
結末は何とも未消化な部分があり次作へと繋ぎま
す。
しかし、このシリーズ、だんだん背景が複雑にな
り解説に割く部分が多く、よほど警察小説好きで
ないと理解できないというか読み切れないのでは
という箇所が多くて、次作が心配になります。
ここまで細かく必要かなぁ、マニアにはたまらな
いとは思いますが。。。


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血の轍

血の轍 相場 英雄

すっかり経済小説作家から警察小説作家に変身した
相場英雄氏の最新作です。
よく小説で描かれる刑事警察と公安警察の違いを
これでもかと、ある意味極端に描いた警察機構の
内部の争いを描いた作品です。
しかし、どうしても結末がモヤモヤして気持ち悪い
のですよねぇ。個人的にはスッキリしたエンディン
が好きなのです。
刑事がミスをして、その後妻の不倫現場を見せつけ
られる、自分の居場所が無くなった事で公安の世界
へ引き込まれ、すっかり変わってしまった元同僚の
志水。
その公安に幼い娘の命を奪われた捜査一課の兎沢。
2人の刑事を育てた捜査一課長の海藤。
都内で見つかった元SITの香川の絞殺体が見つかっ
た事から公安対刑事の戦いが始まったのでした。
真相解明と犯人逮捕を迫る刑事部、国の威信にかけ
てすべてを闇に葬り去りたい公安部。
両者の精鋭達が繰り広げる泥沼の争いが描かれてい
ます。
ラストは意外な、逆転の逆転と展開されるエンディ
ングは少しだけ予想していただけに、なおさらショ
ックでした。
何ともモヤモヤな作品です。


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晩夏―東京湾臨海署安積班

晩夏 東京湾臨海署安積班 今野 敏

今回もとても面白いです。
テレビドラマの方は原作とどんどんかけ離れて
いくなか、やはりオリジナルである小説の方は、
安積剛志らしさが健在です。
今回は、2つの殺人事件が管内で発生、
捜査本部が設置され相楽と安積はそれぞれの
捜査本部へ動員されます。
一方は、クラブで毒殺事件が、一方はクルーザー
での殺人事件、クラブの毒殺事件の重要参考人は、
交機隊小隊長で安積の同期、速水でした。
速水の事が気になりクルーザーの殺人事件の捜査に
集中できない安積、彼と組むことになった本庁捜査
一課の矢口は、これまた癖者で彼の教育係となり複
雑な思いで捜査に挑むのでした。
速水の疑いを晴らすこと、両方の事件を解決するこ
と矢口をまともな刑事にすること、多くの課題を結
局はこなしてしまう、彼の正確はスゴイです。
読み始めると独特の世界に惹きこまれ、あっという
間に読み終えてしまいます。
いい作品でした。


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男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
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