警視庁公安部・青山望 報復連鎖: 3 警視庁公安部・青山望シリーズ 濱 嘉之
今回も面白かったです。
公安も刑事もカバーできていない元暴走族が変化
したいわゆる「半グレ」グループ。
彼らが暗躍し、ヤクザ、中国マフィア、政治家、
芸能界を牛耳り支配していく、これまででは絶対
にあり得なかった敵対組織が手を結び、その仲介
を彼らが行なっていたのでした。
先の異動で、青山、流、藤中、大和田の同期カル
テットはそれぞれの所轄で課長として就いていま
した。
ある日築地に大間からのマグロと一緒に死体が届
きます。
担当するのは築地署の龍、捜査が進む中、背景に
は黒いものが続々と噴出し、中国マフィアの名前
と半グレの人物の名も出てきます。
情報収集のため、麻布署の青山が情報収集を始め
ます。
歌舞伎町でも中国マフィアどおしの乱闘事件が勃
発、新宿署の藤中も捜査に、やはりできる人間は
どこでも大活躍です。
青山の情報収集能力と洞察力、直感は今回も発揮
します。
結末は何とも未消化な部分があり次作へと繋ぎま
す。
しかし、このシリーズ、だんだん背景が複雑にな
り解説に割く部分が多く、よほど警察小説好きで
ないと理解できないというか読み切れないのでは
という箇所が多くて、次作が心配になります。
ここまで細かく必要かなぁ、マニアにはたまらな
いとは思いますが。。。
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