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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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真贋

真贋 今野 敏

警視庁捜査三課の萩尾秀一警部補シリーズです。
今回も部下の武田秋穂と事件の真相に迫ります。
窃盗事件で逮捕された松井栄太郎、通称ダケ松の供
述に疑問を持つ萩尾は、弟子の存在を疑い始めます。
そこに飛び出した、盗品を捌く質屋の八つ屋長吉の
名前、突然ダケ松がその名前を供述します。
渋谷のデパートで行われる陶磁器展、そこには国宝
の茶碗が目玉として展示されます。
そこに現れた八つ屋長吉が大声で偽物だと言い始め、
狙いはその茶碗だと確信します。
弟子は存在するのか、茶碗は本物なのか、すでにす
り替えられた後なのか、複雑に絡み合う情報を整理
していく萩尾と武田が行き着く先にあった真相は何
だったのか。
捜査二課の学芸員資格まで持つ異色の警部補、舎人
刑事も登場し、物語をかき回していきます。
意外な結末と次作が気になる作品でした。


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裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬

裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬 柳井政和

どっちかというと主人公は、安藤裕美なんですが、
タイトルはハッカー探偵 鹿敷堂桂馬です。
もともと「バックドア」が当初のタイトルです。
男勝りな性格の安藤裕美は人材派遣会社に就職し
成績は断トツのトップ、それでも会社の利益のために
派遣に登録した人、その人を受け入れた企業がともに
不幸となることが一番という方針に納得がいかず、20
代にして起業します。
両者が幸せになるためにプログラマーを企業に斡旋す
る会社を興し、そこに巻き起こる様々な問題を乗り越
えていく姿を描いた物語です。
なんとか自身で解決しようとする裕美、これまでずっ
と彼女はそうしてきたのでした。
しかし、どうにもならない大問題が発生します。
そこに鹿敷堂桂馬が登場します。
彼の登場で物語は本題へ入っていきます。
問題の解決に必要なことは?
答えは、プログラマーという職業を通じ企業の暗部や
裏の社会を描いた中に隠されています。
当初のタイトル「バックドア」がピッタリな感じがし
ますが、小説のタイトルとしてはこの方がいいので
しょうね。
プログラマーの物語といっても複雑な用語などもなく
誰でも読めるよう分かりやすく描かれています。
なかなか面白い作品でした。






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W 警視庁公安部 スパイハンター

W 警視庁公安部 スパイハンター 宇佐美 蓮

いろいろ酷評されたりしてますが、結構面白かった
です。
警視庁刑事部捜査第一課の西村康仁、公安部外事第
二課の樋口一樹がそれぞれの立場から同じ事件に挑
む物語です。
二人の共通点は警部補、そして四ッ谷荒木町にある
バーセシルの常連ということ。二人はそこで出会い、
会話などしなくても本人の醸し出す雰囲気で同業者
だと察します。
樋口は公安でも表側の作業、事件化するのが仕事、
スパイハンターとも呼ばれています。
一方の西村は捜査一課でもエース格である根性のあ
る刑事です。
個性の強い二人が互いの協力などするはずもなく、
それぞれ自力で悪に立ち向かっていきます。
警察の世界を随所で解説を交え分かりやすく描かれ
ています。
二人の私生活にも触れるあたりがそれぞれ性格や人
間味を読み手に発信し物語を面白くしています。
警察官としての職務について、様々な立場はあるも
のの目的は一つという信念で描かれていてよかった
です。



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クランⅠ・Ⅱ・Ⅲ

クランⅠ - 警視庁捜査一課・晴山旭の密命 沢村 鐵
クランII - 警視庁渋谷南署・岩沢誠次郎の激昂 沢村 鐵
クランIII - 警視庁公安部・区界浩の深謀  沢村 鐵

日本は警察が支配する、どんなに強い権限を持った者
も逆らえばその報いを受ける、きっかけは何にしても
取り締まるのは執行官たる警察官、警察は様々な手段
でお金を集め上部組織へ上納する、その頂点の者はい
つの間にか「神」と称される存在となり、「神」は渋
谷駅の地下に存在するといわれるようになります。
その力、権限は様々な奇跡を起こすとされ、国内の闇
組織や反社会勢力のみならず、海外の組織もその
「神」に会うため日本を訪れるようになっていきます。
「神」に嫌われれば命を落とすとされ、実際に何人も
の現職の警察官、OBの警察官が現在は製造されてい
ないどんな防弾服をも貫通してしまう弾頭にテフロン
・コーティングを施した弾「コップキラー」が使用さ
れます。
そんな警察組織を憂い志を一としたメンバーが終結、
警察内密盟チーム「クラン」が誕生し、「神」に挑む
物語です。
警察官の自殺、元警察官の遺体、交番勤務の巡査が銃
撃される事件、そして渋谷駅でのガスを使ったテロ事
件、「神」の意向によって、東京は壊滅へ向かうのか。
話が進むにつれどんどんスケールが大きくなっていき
ます。クランⅢでも結末は全く見えません。
この作品、終わりまで出版されてから読めばよかった
と思うのでした。
続きが気になって仕方がありません。この気持ちが、
記憶が無くなる前に続編が出てほしいと祈るばかり
です。



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庶務行員 多加賀主水が許さない

庶務行員 多加賀主水が許さない 江上 剛

第七明和銀行高田通り支店の庶務行員として潜入し
た主人公の多加賀主水が行内に潜在する問題をどん
どん解決していく物語です。
第七銀行と明和銀行を金融庁主導で無理矢理合併さ
せた影響で、旧銀行出身の幹部が覇権争いに明け暮
れ銀行全体がまともに機能しない状況に陥る最中に
突然現れた明和銀行、高田通り支店での活躍はいず
れ銀行全体に及んでいきます。
これまでの様々な負の遺産や問題が噴出しますが、
主水は様々な手段で解決へ導いていきます。
とても楽しく読める作品です。




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プロフィール

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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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