クランクイン 相場 英雄
フィルムの時代とは異なるデジタルになってからの
映画製作の裏側、それを相場英雄氏が描きました。
いろいろ挑戦してますね。
主人公は中堅どころの広告代理店に映画好きという
ことで採用された経緯のある根本崇です。
彼の素性が物語の肝になります。
顔出しNGの超大物作家が書いたベストセラー小説
を映画化する企画、これまで大手広告代理店2社が
断念した曰わく付きの作品に、根本が製作委員会の
責任者として担当することになります。原作者への
映画化許諾のお願いから始まり、スポンサーの獲得、
役者やスタッフの確保、映画を作るのにどれだけ情
報化社会となっても人の苦労があるということを知
ることができます。
この物語の肝、なぜこれまで映画の担当をしたこと
もない根本が責任者に選ばれたのか、その理由が泣
かせるもう一つの物語が描かれています。
いろいろ感想や批評など出ていますが、個人的には
とても面白かったです、ラストには唖然としました
が・・・
台本があって監督とスタッフ、演じる役者がいれば
いいというわけではない、作品を作り上げる裏側も
学ぶことができ、何より主人公、根本の物語がよ
かったです。
クランクインとはいいタイトルだなと思いました。
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