少数株主 牛島 信
著者、牛島信氏の作品といえば大木弁護士シリーズ
です。
今作も大木弁護士の事務所が舞台となっています。
幼なじみの友人から持ちかけられた案件、それは
非上場の同族企業が経営する会社の株を買う相談
でした。
日本のほとんどの企業は非上場、そしてオーナー
によるワンマン経営であり、ガバナンスが効いて
いるとは言えない。当然、株主総会、株主は親族
で固められていて過去の経緯から僅かな株式を遠
い親戚や知り合いなど経営権に影響しない程度に
保有していることがあります。いわゆる少数株主
の保有する株を売買することで経済を活性化させ
日本を元気にしようと動き出すのでした。
そもそも非上場の会社株は自由に売り買いできな
いように法律で定められており、そこを逆手に繰
り出す大木達の手法は、上場企業であれば当然
あって然るべきデータの分析です。
様々な非上場企業を相手に繰り広げられる物語は
なかなか面白かったです。
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