カルマ真仙教事件(下) 濱嘉之
このシリーズもいよいよ完結です。
しかし、7割くらい読み進めるとまとめに入って
しまう感じで小説のワクワク感が全く無くなって
残念でした。
そもそもの発端であったカルマ真仙教元信者の残
した五億円の隠し財産についての真相は最後に明
らかになります。
主人公の鷹田正一郎が警察官として生きた世界、
主にカルマ真仙教の捜査に関わった記憶が描かれ
たもの、著者自身の経験を書いたものとされてい
ます。
この一連の事件がまさか今の騒ぎとなっている北
朝鮮での核ミサイルと繋がるとは驚くばかりです。
警察庁長官狙撃事件の真相、警察内部、しかも公
安内部での対立、内通者や故意に情報漏洩させる
もの公安組織そのものに危機感を感じる鷹田、た
どり着いた結論とその後、未だに分からないこの
モデルとなった事件の真相、関連する出来事、読
み応え十分でした。
[0回]
PR