経済・企業小説よむ読む（改）

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと最近は様々なジャンルを読んでいます。文房具のことや独り言なんかも書いてます。

Home

[PR]

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

警視庁公安部・青山望一網打尽

警視庁公安部・青山望一網打尽濱嘉之

青山望シリーズ、記念の10作目でいよいよ青山が
結婚します。

今作では同期カルテットも勢揃い、総力戦で見え
ない敵に挑みます。

物語は、青山と妻の文子が祇園祭を見物に行った
京都で、しかも二人の目の前で発砲事件が発生す
るところから始まります。

今回も福岡が重要な場所となります、コリアンマ
フィア、中国マフィア、北朝鮮の軍人と今、日本
が抱える驚異盛りだくさんです。

これまでの総決算、完全浄化とまではいきません
が、タイトルどおり一網打尽、まさにピッタリな
内容です。

サイバーテロ、情報セキュリティについては日本
は対応がかなり遅れている、その証拠となる被害
が書かれています。

青山の披露宴までに全ての事件は解決するのか。

ちょっとくどい感じの説明が連続しますが、それ
も勉強になります。

気持ちよく読み進む軽快な青山達の捜査に一気読
みです。今作もとても面白かったです。

[0回]

偽装越境捜査

偽装越境捜査笹本稜平

警視庁の鷺沼、神奈川県警の宮野、迷コンビシリー
ズ第５弾です。

端緒は、新宿駅での傷害致死事件、容疑者とされ
た男のマンションで鷺沼と部下の井上が腐乱死体
を発見したことから始まります。男は木崎乙彦と
思われ、捜査を開始、別件で神奈川県警とバッティ
ングしてしまいます。

ここで登場、神奈川県警のはぐれ者、宮野です。

鷺沼の上司、三好が恒例のタスクフォースを編成
します。

無茶苦茶なことが盛りだくさん、今回も笑わせて
もらえます。鷺沼と宮野、果たしてお互いの利益
は一致するのか、ラストのオチに期待です。

[0回]

道標東京湾臨海署安積班

道標東京湾臨海署安積班今野敏

安積剛志シリーズ最新刊、今回は安積自身、そし
て彼ら安積班の歴史を短編連作で描かれています。

安積の警察学校、所轄の交番勤務、そして刑事に
なって今の東京湾臨海署の「ハンチョウ」になる
までの彼、そして彼ららしいエピソードが盛りだ
くさんです。安積の性格が本当によく表れていて
一気読みでした。

警部補安積剛志が出来上がるまでが分かりやすく
描かれていて、思わずニヤニヤしてしまいます。
ファンなら必読の一冊です。

今回もとても面白かったです。

[0回]

ノーマンズランド

ノーマンズランド警部補　姫川玲子誉田哲也

Kobo版は発売が後発だったので少し遅れての購入
でした。

楽しみにしている姫川玲子警部補シリーズ、しか
し同僚が次々と亡くなっていく展開はなかなかし
んどい、姫川も心身が崩壊しかけているような気
がします。

今回は、なかなか大きな話に発展します。

埼玉県朝霞市、陸上自衛隊東部方面総監部幕僚長
が指揮を執る朝霞駐屯地、国防の要になる場所で
１８歳の受験を控えた高校生が北朝鮮の工作員に
より拉致されます。突然姿を消した娘をあらゆる
伝手を使って拉致の事実を突き止めた埼玉県警に
勤務する父、彼女を救うには自身が北朝鮮に潜入
し奪還するしかないと考え陸上自衛隊に入隊する
彼氏、２人の人生に、葛飾署管内で発生した女子
大生殺人事件の捜査本部に入った姫川達が追う事
件の過程から複雑に繋がっていきます。

全く異なる事案が、本所署管内で起きた殺人事件
の被害者の身元判明から動きだします。

これまでのシリーズより更に大きな舞台となった
今作では、姫川のまわりの人間関係にも変化が見
られます。

ラストはいつもどおり少しキツ目、辛さと少しの
幸福感で終わります。

面白かったですが、次が早くも気になる人物登場
です。

[0回]

オリエンタル・ゲリラ: 警視庁公安J

オリエンタル・ゲリラ: 警視庁公安J 鈴峯紅也

小日向純也シリーズ最新刊です。このシリーズも結
局、小日向家が絡んで結果的に純也自ら解決に乗り
出す、というよりも彼しかできない結論に至ります。
今回はペルーから遙々テロリストがたくさんやって
きます。しかも自爆テロ、ターゲットは首謀者が参
加した７０年代の学生運動の関係者、しかも首謀者
と純也の父である総理、盟友の防衛大臣とどれも要
人揃いです。

毎回のことになりましたが、少し癖が強め、会話は
自然体と読み手の集中力が試されているような感じ
ですが、読み始めれば没入してしまいあっという間
に読み終え、面白かったです。