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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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スリーパー 浸透工作員 警視庁公安部外事二課 ソトニ

スリーパー 浸透工作員 警視庁公安部外事二課 ソトニ 竹内 明

既にソトニでは無くなってますが筒見慶太郎シリー
ズ最新作です。
外務次官の飯島との関係で何とか警察官として生き
残っている筒見、赴任先のバングラデシュで日本人
殺害の容疑で捕まり物語はスタートします。
今回は話題の北朝鮮工作員との戦いです。
日本の警察に引き渡され強制送還された筒見は自身
は無実を証明し、この事件の真相、そして裏側にあ
る巨大な権力に挑みます。
対する北朝鮮の工作員は、倉本龍哉そして板東篤志
です。
日本と北朝鮮の歴史、北朝鮮に住む日本人の存在、
前作同様練りに練った背景とトリック、こういう時、
電子書籍だと面倒ですね。
紙の書籍であれば、直ぐに該当ページを探して確認
できるので、この作品のように複雑で深い物語は特
にそう思います。
警察組織を超えて国と国の狭間で外交やインテリ
ジェンスを舞台にした物語、しっかり集中して学び
ながら読まないと置いて行かれます。
今回も読み応えがありました。しかし次作はあるの
でしょうか。

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教場0: 刑事指導官・風間公親

教場0: 刑事指導官・風間公親 長岡 弘樹

教場シリーズの原点、警察学校の教官、風間公親が
誕生するまでを描いた作品です。
県警の捜査一課で刑事指導官として刑事になったば
かりの新人を三ヶ月間指導する風間公親、彼は教場
の教官時と同様に今後刑事を続けるか所轄の交番勤
務に戻るかを迫り、一を聞いて十を知る指導方法で
す。派遣された新人刑事は連日緊張を強いられ頭を
ふる稼働しなければなりません。
その風間が警察学校の教官になるきっかけとなる出
来事までを描いた短編連作です。
様々な事件のトリックを説いていく推理小説仕立て
となっています。
教場0に戻っても予想を裏切らない面白さでした。


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署長・田中健一の幸運

署長・田中健一の幸運 川崎 草志

なぜか全て自分の功績になり、それはやり過ぎて
自衛隊をはじめ所属する警察庁からも問題視され、
しかし現場の人間からはヒーロー的な扱いで、よう
やく警察庁に戻って閑職まっしぐら、趣味のプラモ
デル作りに没頭できる野望はまたしても崩れ、キャ
リア官僚として警察庁に入庁し極めて異例の二度目
の所轄署長を拝命し物語はスタートします。
短編連作ですが、面白くて思わず声が出そうになる
のを我慢して読まなければならない状況に。タイト
ルどおり幸運続きで署長自ら難事件をいくつも解決、
最後には護衛艦まで、結果、日本を救ってしまいま
す。
人生もこうまで自分の意思とは異なる結果が連続す
ると、どんな気分なんでしょう。
無欲というより出世よりプラモデル作りに集中する
ため閑職を望むという姿勢が、こんな結果を導き出
したのでしょうか。
安心して楽しく読める作品です。

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ダブルチェイサー: 警察庁広域機動隊

ダブルチェイサー: 警察庁広域機動隊 六道 慧

性犯罪に重きを置いた前作から比べるとさらにFBI
化した感じがします。広域機動隊の仲は相変わらず
揉め事続き、なかなか賑やかな感じです。
そんな中、台東区で起こった詐欺事件、広域機動隊
は蔵前署に起点を置き主人公の夏目凛子をはじめと
する隊員の活躍を描いたシリーズです。
桜木陽介の元彼女が突然姿を現したところから物語
は長い混乱、撹乱していきます。
リフォーム詐欺に宝石詐欺、保険金詐欺と次々に怪
しい事件が続き、繋がる怪しい人物
凛子の近所に引っ越してきた怪しい人物、元夫との
関係、公私ともに大変なことになっています。
それでも真相に一歩ずつ近づき、死者も出る中で下
町の詐欺事件は一気に解決していく展開がとてもよ
かったです。
凛子の公私の私の問題は以前、解決への糸口が見出
せないので、このシリーズはしばらく続くのではな
いでしょうか。
今作も一気読み、面白かったです。




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ドッグ・メーカー: 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治

ドッグ・メーカー: 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治 深町 秋生

性悪説で構成された、今の世間がもしかしたら、
多分と政治家を見るように警察も見ている、警察
という組織の悪を正すこと、真実を究明すること
に賭すキャリアで人事一課の監察官、相馬美貴警
視は、自身でも病気だという認識している手法、
人の弱みなど個人情報を徹底的に洗い、その弱み
を利用して真実にたどり着く男、彼はドッグ・
メーカーと周りから蔑まれ疎まれて、そして組織
を追われ交番勤務となり果てた黒滝誠治警部補を
監察に引き上げ警察内部の敵に挑んでいく物語で
す。
もう警察なのか裏の世界の話なのか分からなくな
ります。それほど腐敗しきった世界で、これまた
考えられないような手段で暴いていくので、これ
は警察小説なのか分からなくなります。
激しいアクションに、残酷な手法、なかなかの分
厚い文庫本ですが読み応えあることは間違いあり
ません。
面白かったです。



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男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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