エウレカの確率 経済学捜査員とナッシュ均衡の殺人 石川 智健
ナッシュ均衡覚えてしまいました。
シリーズ第2弾です。
経済学者の主人公、伏見真守が警視庁
特別捜査官として採用され、独自の視点、
つまり経済学から殺人事件を解決していくという
これまでとは全く異なる警察小説、第2弾となり
ました。
今回は製薬会社で起こった事故に伏見は反応しま
す。
一つ凄い薬が発明されれば巨額の利益がもたらさ
れる製薬会社は機密事項も多く、謎の施設もあっ
たりと物語としては格好の条件を満たした舞台で
スタートです。
怪文書の犯人を捜す命を受けた向山製薬の玉木良
一、毎日のように藤沢にある研究所へ出向きます。
ここで起こった人体実験を告発する怪文書を掲示
板に貼った犯人、つまりここの社員の誰かを突き
止めるため連日面接を実施していました。
ここからある研究者が亡くなり、事故として処理
されるも伏見が捜査に乗り出し、思わぬ展開へ向
かっていきます。
今回も経済学を中心に独自の手法でトリックを暴
き、真犯人を見つけていくのが理屈っぽくもあり、
そこがまた面白いです。
次作もありそうです。
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