ダークナンバー 長沢樹
平穏な日々を過ごそうと研究職を希望したものの
新設された警視庁刑事部分析捜査三係警部の渡瀬
敦子と目指すは社長、とりあえずは記者に復帰を
目指す東都放送報道局版権デスクの土方玲衣、
中学の同級生にして秘密を共有する二人、どちら
も性格は違っても独特の強烈な個性があります。
この二人が都内で発生している連続放火事件と
埼玉県の連続路上強盗致死傷事件でリンクして
とんでもないシナジー効果がうまれます。
コンビでもない、友情なのかというとそうでもな
い、二人の掛け合いが事件をよくも悪くも大きく
進展していきます。
誰が真犯人なのか、ということよりも、登場人物
の背負っている闇、悲しみ、野望、思慮、様々な
思いに俄然興味が湧きます。
マスコミと警察、その両方の裏側を押さえつつ
二人の個性をいかした、先がとても気になって
途中で読むことを止められないストーリーに興奮
しました。
とても面白い作品でした。
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