広域警察 極秘捜査班 BUG 福田 和代
犯人に仕立てられ死刑判決が確定した主人公の水城陸、
死刑執行の日、これまでの水城陸という「人」を捨
て警察の捜査に協力すること条件に死刑執行をしな
いと告げられ、それを受け入れることから物語は始
まります。自由が全くない捜査以外では外出も許可
されない軟禁状態での暮らしがスタートします。
境遇は不明ながら同じ家には何人もの「仲間」がい
ました。
そんな中で捜査先は、「水城陸」の父親名義マンショ
ンの一室を侵入監視するミッションが発生します。
動揺する「水城陸」、そこで知らされるのは父親の死
の真相、そして自身のえん罪です。
自由の効かない環境で、真相を追う「水城陸」の姿を
描いています。
彼は、天才ハッカーということで、犯した罪は航空機
の管制システムに侵入し航空機を墜落させたことです
が、物語ではシステムやハッカーについてさほど深く
は描かれていないので専門的知識がなくても、しっか
りと読み進めることができます。
想像できない世界での出来事ですが、それでもリアル
に感じることができ、なかなか面白い作品でした。
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