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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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なれる!SE16 2年目でわかる?SE入門

なれる!SE16 2年目でわかる?SE入門 夏海 公司

残念、とうとう完結してしまいました。本当に面
白かった。主人公の桜坂工兵が驚異的にSEとし
て社会人として人間として成長していく姿、そし
てこの業界のおかれた状況、そこに未来があるの
か、あとがきまで読み応えあります。前作からの
続き社内競合の結末は、業界全体を揺るがすよう
な政治的な話まで発展、まさに今、日本のIT業
界がどうなっているのかが描かれています。入社
2年で自身のキャリア、会社の未来、そして室見
立華のこと。全てを背負って物語はとんでもない
展開が待ち受けています。解説にあるとおり「萌
えるSE残酷物語、感動のシリーズ本編完結編!」で
す。とても面白かったし、また続編が始まればと
思うのでした。




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逆向誘拐

逆向誘拐 文 善 (著), 稲村 文吾 (翻訳)

やはり訳本だとどうしてもニュアンスが正確に伝
わらない、というより日本人の感覚との差から生
じる違和感でしょうか。それが最新の技術や金融
に関することであると尚更です。それでも、今の
世間を素直に現しているとでも言うのでしょか、
現代の若者の感覚がベテラン捜査員達を混乱させ
ます。
事件は投資銀行から極秘の融資案件データが盗ま
れたことから始まります。犯人はこのプロジェク
トに関わった僅かなメンバー、そして主人公の植
嶝仁です。植嶝仁は案件には関係なく、情報シス
テム部に所属し、データが無くなったと相談を受
けたことから巻き込まれていきます。
植嶝仁は、父親が財閥を率いるトップ、つまり大
富豪の息子だったりして、著者が香港生まれとい
うことで、そういった背景が絡み複雑さが増して
理解するのに途中苦労しました。それにしても、
これだけのストーリー、複雑さに難解な金融シス
テム、そして新しいテクノロジーと意外な結末、
第三回島田荘司推理小説賞を受賞するだけの
作品で面白かったです。

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ドッグ・メーカー: 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治

ドッグ・メーカー: 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治 深町 秋生

性悪説で構成された、今の世間がもしかしたら、
多分と政治家を見るように警察も見ている、警察
という組織の悪を正すこと、真実を究明すること
に賭すキャリアで人事一課の監察官、相馬美貴警
視は、自身でも病気だという認識している手法、
人の弱みなど個人情報を徹底的に洗い、その弱み
を利用して真実にたどり着く男、彼はドッグ・
メーカーと周りから蔑まれ疎まれて、そして組織
を追われ交番勤務となり果てた黒滝誠治警部補を
監察に引き上げ警察内部の敵に挑んでいく物語で
す。
もう警察なのか裏の世界の話なのか分からなくな
ります。それほど腐敗しきった世界で、これまた
考えられないような手段で暴いていくので、これ
は警察小説なのか分からなくなります。
激しいアクションに、残酷な手法、なかなかの分
厚い文庫本ですが読み応えあることは間違いあり
ません。
面白かったです。



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水族館ガール4

水族館ガール4 木宮 条太郎

嶋由香と梶良平の恋物語、いや、水族館の物語、
今回も感動の連続です。
そして悲しいことも。読んでいると感情がとても
忙しいです。
今回の主役は、なんと言ってもペンギンです。
日本のペンギンは、全てスタッドブックで管理さ
れていることに驚きました。そして、ペンギンを
飼育している水族館が抱える問題も。
生命の誕生というのは、そもそも危険が伴うもの、
当たり前なのに医学の進歩で忘れてしまう、今回
はその大事なことをペンギンから学びました。
吉崎の姉さんが腰を痛め、急遽登板、スーパー
サブの由香、今回はペンギン達を全力で世話します。
毎回、様々な修行を重ね少しずつ成長する姿が嬉
しいです。ひょろという後輩も出来、由香には
成長しかない感じです。
後半には、思いも寄らない企画が持ち上がり、
ひたすら苦労して、結果も思いも寄らないものに
なります。
これまで出会ってきた人達の人生も変えてしまう
ことに。
嶋由香と梶良平もおまけとしては大きすぎる出来
事が起こります。
面白くてあっという間に読み終えてしまいました、
とても面白かったです。





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カルマ真仙教事件(中)

カルマ真仙教事件(中) 濱 嘉之

ようやく中巻が発売されました。
舞台はとうとう、あの地下鉄サリン事件へ移ります。
カルマ真仙教に対し、ようやく危険な組織である
という認識が構成され、警察はいよいよ教団の全
施設への強制捜査を決定し、その日の2日前、地
下鉄車内でサリンが撒かれます。死者や負傷者が
多数発生した最悪のテロ事件、その後に起こった
警察庁長官狙撃事件、この年は、警察、その中で
も公安警察には最も災いの降りかかった最悪の年
だったと思います。
この巻では、ラスト以外、主人公の鷹田正一郎が
現役公安警察だった頃の回想で、当時の出来事が
書かれています。
地下鉄サリン事件が発生した時の状況、公安がそ
の後どう対応したのか、当時は全てにおいて情報
が不足している、後手にまわっている事を実感し
た鷹田、情報漏洩や自衛官にも多数の信者が存在
すること、そして警察官にも。
公安警察の威信にかけて事件解明に動き出す前夜、
そんな感じの中巻でした。



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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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