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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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顔貌売人 ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬

顔貌売人 ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬 柳井 政和

前作から約1年、続編がようやく出ました。
プログラマーを企業に斡旋する会社、コードエー
ジェント社長の安藤裕美と謎のフリーランスプロ
グラマー鹿敷堂桂馬のコンビが今回も難問を解き
明かし事件を解決していきます。
今回は、AV女優顔探索というサイト、顔認識の技
術を利用してその女優の個人情報を晒すシステム
の被害にあった園村幸子を救うことです。
幸子は裕美に化粧という武器を授けた友人であり
親友の園村恵子の妹でした。恵子からのSOSに応
える形でサイトの閉鎖、システムの開発者の真意
を確かめるため裕美は、鹿敷堂へ仕事として依頼
し行動を開始します。
現在の多くの学生が直面している学費と生活費事
情、結果、ブラックと呼ばれるところでアルバイ
トをする、それでも足りない、結果騙されてAVに
出演させられた幸子、日本の現状も鋭く描かれて
います。
今回も足で稼ぐ裕美、頭脳と技術力を駆使する
鹿敷堂となるかと思いきや、今回は鹿敷堂が積極
的に行動します。
ITベンチャーや中国をも巻き込む大きな事件に発
展する、サイバー空間に留まらず外国まで関わる
物語、展開も早くとても面白かったです。
一気に読み終えてしまいました。


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時をかける社畜

時をかける社畜 灰音憲二

怖いし、感動するしで忙しい物語です。
主人公は人材派遣会社の営業で働く本田恵太、ど
れだけ働いても休みが来ない、会社のタイムレコ
ーダーがまさにタイムマシーンと化して永遠に平
日、つまり月曜から金曜しか訪れないループに陥
る、とても恐ろしい世界に踏み入れてしまいます。
脱出するにはどうしたらいいのか、次第に過去へ
と遡れるように。そこには自分のせいで死んだ同
僚、親友の真士がいました。
彼を死なせないために、未来を変えようと突き進
む恵太、新しい未来、そこはまた恵太を苦しめる
現実が待っていました。
果たして皆が幸せになれる未来は訪れるのか。
ブラック企業で働く、「社畜」がそこから脱する
方法はあるのか。なかなか面白い作品でした。
しかし平日がループするなんて考えただけでも
ゾッとします。



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真夏の雷管

真夏の雷管 佐々木譲

舞台が北海道警のシリーズ「うたう警官」のちに
「笑う警官」に改題されたこのシリーズもすっか
り警察小説から本格ミステリーになって警察の裏
側にあるドロドロした世界から巷で起こった事件
解決ものに様変わりしました。結局、道議会の百
条委員会後も具体的な処分はなく、ただ主流から
は外れた状況で過ごす中でも、事件を引き寄せ解
決に至る活躍を見せる佐伯達が今回も抜群の連携
プレイで解決し気持ちよく読める一冊です。
小学生が精密工具を万引き、札幌大通署生安課の
小島百合が保護するもののトイレの隙に脱走、
一方、佐伯と新宮は小さな園芸店で起きた肥料、
硝安の窃盗事件をそれぞれ行っていますが、お互
いに違和感を覚え、それはやがて爆弾事件へと繋
がっていきます。
佐伯達は爆破計画を阻止できるのか、JR北海道と
の確執や巨大組織の弊害も描かれていて緊迫感が
あります。
一気にドキドキもしながら楽しめる作品です。
いつもラストはいい感じで終わるところもいいで
す。


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クランIV ・クランV

クランIV - 警視庁機動分析課・上郷奈津実の執心 沢村 鐵

クランV - 警視庁渋谷南署巡査・足ヶ瀬直助の覚醒 沢村 鐵

これで完結かと早合点してしまいました。完結ま
でもう一息でした。
クランの仲間が消されていく、危機迫る中で神へ
の反撃を試みた結果は壮絶なものでした。
少しずつ敵と味方が選別されていく、それは自分
達が包囲されていく裏返しでもありました。
クランの面々にも隠された真実が出てきます。
神とは誰なのか、いったい誰なのか。警察の要職
を務める者も誤りを犯せば忖度した者が措置を行
う、表裏一体、クランも事実上のトップだった千
徳光宣首席監察官をも不能にします。
いよいよラストに向けて動きだします。
恐ろしく素早い展開で動いていきます、それはク
ランにとって最悪の状況に陥ることを意味します。
はたして正義は勝てるのか、神の警察閥と僅かな
有志クラン、明らかになる真実と展開の早さにつ
いて行くのがやっとです。しかしエンディングま
で一気読みしたかったです。
残念、早く次作が出てほしいです。


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カルマ真仙教事件(上)

カルマ真仙教事件(上) 濱 嘉之

警視庁公安部出身の著者、濱嘉之氏がいよいよ自
身の経験に基づいたオウム真理教を題材に長編小
説を出版しました。主人公、鷹田正一郎の半生を
描いているようです。
というのもこの時点では上巻しか読んでないので。
まずは、警視庁公安部時代が描かれています。
鷹田はもともと情報マンの素質があり内調出向時
代にその才能が開花しあらゆる政治家や財界人と
親しくなりました。そのまま公安部総務課に戻り、
いよいよチヨダに異動となります。
時代は55年体制が崩壊、華々しく政界デビュー
した総理は様々なスキャンダルで自滅、その後を
継いだ総理もあっという間に辞任、政界が大きく
揺れる中、阪神淡路の大震災があり日本が混迷し
ていた頃、猛烈な勢いで信者を増やし勢力を拡大
していたカルマ真仙教です。彼らは兵器や毒ガス
を富士山の見える広大な土地で量産すべく開発研
究を重ねていました。そしてサリンが完成し実際
に撒かれることになります。
その時、鷹田は何を見て、聞き、行動したのか、
続きが楽しみです。




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プロフィール

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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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