カルマ真仙教事件(中) 濱 嘉之
ようやく中巻が発売されました。
舞台はとうとう、あの地下鉄サリン事件へ移ります。
カルマ真仙教に対し、ようやく危険な組織である
という認識が構成され、警察はいよいよ教団の全
施設への強制捜査を決定し、その日の2日前、地
下鉄車内でサリンが撒かれます。死者や負傷者が
多数発生した最悪のテロ事件、その後に起こった
警察庁長官狙撃事件、この年は、警察、その中で
も公安警察には最も災いの降りかかった最悪の年
だったと思います。
この巻では、ラスト以外、主人公の鷹田正一郎が
現役公安警察だった頃の回想で、当時の出来事が
書かれています。
地下鉄サリン事件が発生した時の状況、公安がそ
の後どう対応したのか、当時は全てにおいて情報
が不足している、後手にまわっている事を実感し
た鷹田、情報漏洩や自衛官にも多数の信者が存在
すること、そして警察官にも。
公安警察の威信にかけて事件解明に動き出す前夜、
そんな感じの中巻でした。
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