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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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密告はうたう

密告はうたう 伊兼 源太郎

警視庁人事一課監察係のお話です。「ヒトイチ」と
かなり印象が異なります。
作品全体に言えますが、色に例えるとずっと灰色な
感じを受けます。
主人公は、元捜査一課で捜査の過程で同期を亡くし
た佐良、その後は捜査一課で何もしない日々が続き、
監察に異動の辞令を受けます。
一年が経ち、今回の監察対象は、同期を亡くした捜
査で同僚だった皆口菜子、彼女に対する密告から
物語は動きだします。
本格的な監察の前の事前調査を称して、仕事は直属
の上司、皆口と二人で実施することとなります。
24時間体制で尾行する中で勤務先の府中運転免許試
験場の業務とは全く関係のない、かつての同僚や上
司、監察で退職に追い込まれた刑事と連日接触する
姿が目撃されます。
関係者が増えていく中でも増員は認められず、ター
ゲットを絞り監視と背景や関係者の洗い出しを進め
る佐良は、監察へ異動になるきっかけとなった、
同期を亡くした未解決事件と繋がっていることに気
がつきます。
この監察の目的は何なのか、警察という組織全体を
俯瞰して組み立てられた物語は、緻密に練り上げら
れた感じを受けました。
明るい話などなく、常に灰色の世界で進む物語、そ
れでもストーリーの面白さに夢中で読んでしまいま
した。
同期が死んだ理由、今回の目的、真相がわかると警
察の怖さも感じる作品でした。






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