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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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銀翼のイカロス

銀翼のイカロス 池井戸 潤
半沢直樹シリーズ最新作。
出向先から半年で復帰した半沢、役職もそのまま
次長で今回の案件は帝国航空の再建。
まさに、先日、江上剛氏の「翼、ふたたび」でJAL
の従業員達の立場で描かれた作品が予習になり
今回は債権者側からのお話、いいタイミングで
出版されたものです。
半沢の今回の敵は、内部、役員、そして政治家へ
いよいよ最大の敵に立ち向かう半沢直樹。
相手がどんなに大きくても、彼のスタンスは変わり
ません、これまでどおり貫いていきます。
盛り上がりは何度も訪れます、倍返しもしっかりと。
ラストは意外な展開、それも仕方がない、しかし
次作で半沢はどうなるのか。
読み始めたら途中で止められない急展開の連続、
今作も期待どおりの面白さです。

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エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守

エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守 石川 智健

行動経済学の観点から事件の解決を
導き出すという新しい切り口の小説です。
科学者でもなく経済学です。
ストーリーとしては、前半で犯人を特定し、
行動経済学で数式に当てはめたりしながら
追い詰めていく、なかなか面白い展開です。
プロファイリングでもなく、地道な捜査でもなく、
全くあたらしいストーリー、好き嫌いが分かれる
かも。
経済小説好きで、警察小説の好きな私には
とても新鮮で面白かったです。
伏見真守シリーズ、続編を期待してます。

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マモンの審判

マモンの審判 宮城 啓

文章で表現できなかったのか表が出てしまった
のは少し残念ですが、これぞザ・金融です。
小説はすべて文章だといいのですが・・・
それでも、何といってもオチがよかったです。
主人公は、公認会計士の岸一真、警察庁へ出向し
金融犯罪を暴いていきます。
舞台は、ヨーロッパ、シンガポール、そして日本。
巨額のマネロンが解明されていく過程がとても
面白くわくわくしながら読み終えました。
久しぶりの経済小説、とてもよかったです。
あ、、、でもベストセラーとかドラマ化は難しい
かも結構マニアうけな面白さの作品です。

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タックスヘイヴン

タックスへイヴン Tax Haven 橘 玲

最新の金融工学を駆使して錬金するような
ものではなく、昔ながらの、それでも新しい
大好きな経済小説です。
日本、シンガポール、北朝鮮、原発、ODA、
もう何でもありで裏の金がざくざく出てきます。
ヤクザに政治家、託す側も様々、日本の裏金の
相当額が消えてしまいます。
とても分かりやすく背景や資金の流れも詳しく
それでも物語の流れを邪魔しない面白い作品
です、真相は、一体一連の騒ぎは何だったのか
意外なラストもよかったです。

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スコールの夜


スコールの夜 芦崎 笙
財務省大臣官房参事官が現職での
作家デビュー、日経小説大賞だそうです。
メガバンク帝都銀行の女性総合職第1期の
主人公、吉沢環が子会社の帝銀事務サービスを
清算するため奔走するお話です。
吉沢は同期でも出世頭、現在は本店総合企画部
関連事業室長という肩書、現頭取の方針により
赤字部門の関連子会社を一気に清算することに
なり、同行から帝銀事務サービスに出向している
常務と総務部長を呼び出しその旨を伝える事から
物語は始まります。
激しい抵抗に遭いながら銀行の裏側を目の当たりに
する環、女性への逆差別、偏見に晒されながらも
必死に成し遂げようともがき苦しむ姿が描かれて
います。
派閥抗争にも巻き込まれたラストは意外な展開です。
こういってしまってはなんですが、官僚っぽい文章
ってこんな感じでしょうか。
すべてを説明しようとたくさんの文字で埋め尽くさ
れる傾向がとても強く、読み手を飽きさせてしまう
感じがしますが、どうでしょう。
そこまで書かなくても、説明がなくても、読み手は
教科書を読んでいるわけではないので、次の展開を
期待してページをめくるのですから。
物語としては何となくオチ不足な感もある作品
でした。

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プロフィール

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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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