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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち マイケル ルイス

10億分の1秒という恐ろしいほどの高速な世界、
これが市場の八百長を生み出す元凶です。
光回線をいかに直線に設置し、どれだけ早く
できるかで市場を掌握する、すでに健全な株式
市場というものは存在せず、ナノ秒という世界で
売り手、買い手の裏側を読み取り莫大な資金を
得る、そんなアルゴリズムと超高速な回線と
コンピュータで市場はコントロールされている、
こういった事実が語られた作品です。

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清流の宴

清流の宴 石川 渓月

豊かな水源のある日本ではイマイチ現実感の
ない世界の水事情、すでに危機的状況にある
世界では日本の水源を巡って各国が様々な手を
使って水源地の確保をしようと躍起になっていま
す。
そんな水ビジネスに巻き込まれた浄水技術研究者
で主人公の西野俊之は高知に逃げだし、何となく
入った居酒屋で無銭飲食、そこから、その店で
住み込みで働く生活が始まります。
しかし、その街もまた水源の争奪戦の戦場だった
のです。
何もかも失った西野がこの街で出会った仲間達と
とった行動は、現在の日本のおかれた状況や
街の人間との関わりがとても面白く描かれていま
した。

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ナイスディール

ナイスディール 町田 哲也

債権ディーラーの塩崎俊也が
ディーラーになるための10のレッスンで
成長する姿とディーラーという仕事について
描かれた面白い視点の作品です。
ディーラーの心構えや教訓、ディールを
やる上でも基本、そして俊也のプライベートも
少し散りばめて読み手を飽きさせない構成に
なっていて読み甲斐のある作品でした。

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復活祭

復活祭 馳 星周

バブルの時代に何もかも失った者達がITという
またもやバブルの時代に復活する。
バブルの崩壊から10年、齋藤美千隆と堤彰洋は、
メディアビジョンという名前とホームページだけ
いかにもIT企業という飾りをして事業は他社へ丸
投げの会社をつくり買収を繰り返し成長すること
を繰り返していました。
一方、三浦麻美は雇われママとしてクラブエスペ
ランサで美千隆と彰洋への復讐の機会を窺いなが
ら金のためだけに生きています。
また、波潟早紀は何もかもを失い、生きていくた
めにOLとなって細々を暮らしていました。
この4人がまた出会うことになり、復讐、嫉妬、
お金、そして夢と複雑な思いを胸に新たな物語が
始まります。
誰を信用し誰を騙す、複雑な心理戦にどんどん惹
き付けられていきます。
行き着く先は結局破滅なのか、今度こそ夢を果た
せるのか、緊張感のある展開がとても面白かった
です。

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翼、ふたたび

翼、ふたたび 江上 剛

江上剛氏がみたJAL再生の軌跡を描いた
ノンフィクション・ノベルです。
その時、JALの内部では何が起こっていたのか、
そして従業員は何を思い、カリスマ経営者の
到来に何を感じたのか、ヤマト航空という
ナショナルフラッグが破綻、再生への軌跡を
描いた物語です。
国営から半官半民、そして民営化、会社の殻だけ
が民間企業となり、内部は旧態依然のままだった
ヤマト航空は当然ながら赤字を垂れ流し、そして
最後は破綻してしまいます。
当時、政権交代したばかりで、前政権を否定し
ヤマト航空へ出した結論は結局破綻でした。
再建には、カリスマ経営者の佐々木が登用されます。
意識改革から始めた彼の社内改革は、痛みを伴う
リストラやコストカットとともに反感をかうものの、
徐々に理解されていく様子が描かれています。
きっかけは人それぞれですが、気持ちが変われば
行動も変わる、そうして生まれた力はとても強く、
あの大震災でも発揮されます。
震災直後の仙台空港の様子やヤマトのスタッフの
がんばりが感動的に描かれていて面白かったです。

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プロフィール

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gobgob
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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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