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経済・企業小説よむ読む(改)

経済小説、企業小説、警察小説、ミステリーと 最近は様々なジャンルを読んでいます。 文房具のことや独り言なんかも書いてます。

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ミリオンセラーガール

ミリオンセラーガール 里見 蘭

これまで、書店の側にたった作品、出版社を舞台にした
作品はいろいろありましたが、出版社を舞台に、営業、
編集、取次、書店員と本の流通を巻き込んだ作品に初めて
出会いました。
これは面白いです。
本が好きなので当然なのかもしれませんが、本が完成して
書店に並べられ、並べられさへしない本もあり、書店の規模
でも入荷数位が違い、大手でもない限り取次で調整される、
返品が自由で気楽な商売と思ったら大間違い。
これはスゴイ作品です。
主人公は、アパレルショップの店長だった正岡沙智。
彼氏にフラれ、翌日には店が閉店、リストラに。
ファッション誌をめくり偶然見つけた編集者募集の広告。
出版社を受けまくり、最後の1社で採用された紙永出版。
当然ファッション誌ULTIMOの編集部に配属されると思いきや
辞令には販売促進部と書いてあります。
本を売るというのは、どういう事なのか。
作家が仕上げた原稿が本になり書店に並べられる仕組み、
通常の流通業界ではあり得ない取引形態。
沙智はだんだん、この世界にハマっていきます。
無名作家の小説をミリオンセラーにするという命を受け
販売促進部、ハンソクの戦いが個性あるメンバーとともに
始まります。
今、出版不況と呼ばれる時代だからこその問題点、
電子出版の利点、現状の問題を提起しつつ乗り越えていこう
とする姿がとても面白いです。
いい作品でした。

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覇権通貨 小説人民元

覇権通貨 小説人民元 深井 律夫

こんな時代だからこそ日中の協力が必要で、
「日中が協力すれば世界最強」の信念で
日本産業銀行に勤務する主人公、江草雅一の
シリーズです。
2010年の連戦連敗以来ですかね。
人民元という巨大な力が日本を襲います。
尖閣問題を発端に反日感情を利用し
中国に進出した日系企業を中国政府が国有化
してしまうというマルコ・ポーロ計画が実行
されます。
中国経済の現状、尖閣問題の考え方、国内総生産
(GDP)第2位の中国と第3位の日本、両者の
対立は協力へ、そして最強のダッグを組めるのか、
江草は中国改革銀行への出資交渉役として、その
役割を超えて壮大な夢をぶつけ、マルコ・ポーロ
計画を逆手にとる秘策を考えます。
交渉の仕方、文化、価値観の違いを理解し、
ゆっくりと確実に進めていく、政権が変わった今
の日本がやるべきこと、中国のやるべきこと、
経済面から鋭く描かれています。
想像以上に面白い、今まさに読むべき1冊だと
思います。


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奥さまはCEO

奥さまはCEO 鎌田 和彦

タイトルがよくないのかも。
内容はとても面白くて大好きなエンディングです。
こういう小説いいですね。
主人公は新入社員の鴨志田正治とそこの社長、
クラウド・システムズCEOの水野聡美です。
鴨志田が長野から上京する電車の中で話して
しまった本当の事、英語ダメ、本当はクラウド・
システムズが希望でなかった事、すべてを偶然
乗り合わせた聡美に聞かれた事からスター
とします。
当初予定していた配属先から総務に異動となり
聡美の監視下で様々な雑用が言い渡されます。
必死で耐える正治かと思えば、きっと彼は本質的
にMなんでしょう、何となく心地よい感じに思え
る様な感じです。
会社では様々なトラブルが発生します。
オフィスグリコや引き抜き、そしてスキャンダル
とリアルな内容で物語は進展していきます。
2人の関係にも微妙なものが。
会社の業務内容も深すぎず、適度な書きぶりがよ
りリアルさを出し、ベンチャーが上場して急速に
拡大して行く中で起こる事件、出来事を再現しな
がら1年間が過ぎ、得た結論は。
とても面白い、気持よく読める作品です。

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銀行支店長、走る

銀行支店長、走る 江上 剛

やっと江上剛氏が元の世界に帰ってきたと
安心した1冊です。。。
最近、ちょっと違うジャンルへ進出していた、
チャレンジしていた江上氏ですが、王道の
経済小説、しかも銀行モノです。
ミステリー的な要素もありつつ、銀行を知り尽くし
た江上氏ならではの内容です。
本来なら上がりのポスト、検査部から突然、T支店
の支店長への異動を命じられた主人公の貞務定男。
T支店は合併前は旧丸和銀行、人事も丸和主導で
した。
それが突然、旧大海洋銀行出身の貞務に支店長と
いう役職が命ぜられます。
支店で起こっていた事件。
何かが他の支店と違うと感じる貞務、前任が突然
退職したと言う事も気になり、独自に調査を開始
します。
誰が敵で誰が味方なのか。
軽快な展開で読み手を飽きさせません。
問題は、ヤクザ、政治家、本店の上層部と大きく
なっていきます。
貞務が導き出した結論は、ラストもよかったです。


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だったらボクがやる 宇崎治朗政治塾へようこそ 全12巻


幸田真音氏の電子書籍版koboアプリ for iPadで
読みました。
初回1巻は無料で残り11巻は1巻100円です。
クビになりプータローとなった主人公の野口風太
が何気に払った宇崎治朗政治塾の受講料。
僅かな退職金をパッとつかってみようという冷や
かしが実際に入塾、講義を受講し、信頼できる仲
間と接する事で人間的に成長し、いざ選挙へ。
という物語です。
今の若者の気持ちや考え方、今後の日本のあり方、
選挙とは何か、いろいろと楽しめる作品です。
奇跡の結末も楽しむ事ができました。
電子書籍もいいかもと思ったところです。


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プロフィール

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性別:
男性
自己紹介:
ただの本好きです。文房具も大好きです。
文房具カフェオフィシャル会員です。
Twitterもやってます。

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